羽を抜くのは簡単

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どんくさいリオ君
 
 どんくさいリオ君は、今夜も何らかの失敗で床に不時着、いつものようにすぐには飛び立てず、ウロウロウロしてから、イスまで飛び上がるのに成功し、そこから上を見つつ、写真のようにパタパタ準備運動を繰り返し、数分後に頭上へ飛んでいった。これは、飛ぼうと思えば飛べるのに、飛ぶことに自信がない状態、と見なせよう。
 自信を付けさせるため、より軽く飛べるように、我が家にやってきた際に切った翼羽(風切羽)を、抜くことにし、放鳥終了時に捕獲した際、即、実行した。左右で6枚。早く新しい羽が生えそろい、自分の飛翔能力に自信を持ってもらいたい。
 
 なお、 リオのように筋力がなくもともと飛べないような文鳥でも、1枚間隔で切った程度なら、室内飛行は可能になる。問題は、ペットショップの都合で、ヒナの段階で、ばっさりと、それも片翼だけ切られた文鳥だ。片翼だけ切るのは、たぶん両翼を切るのが面倒なのと、片翼だけの方がバランスが悪くなり、飛べないようにするにはむしろ好都合だからかと思うが、結果、飛べない文鳥になってしまう可能性がある。かわいそうに、飛べることに気づかず育ち、翼の羽が、何ヶ月、下手をすれば一年ほど後に生え変わっても、飛べることに気づかなくなる危険性が大きいわけだ。
 飛べなければ、家の外に飛んでいってしまうこともないが、そのために、高いところから落ちてケガをする危険性、動きが鈍くなり事故に遭う可能性が高まり、さらに運動不足による肥満や内臓疾患につながる危険性も否定できない。せっかく、室内で飛び回らせることができる手乗り文鳥を飼っているのだから、やはり、飛翔する姿も堪能するのが、正解だろう。
 羽を切られていたら、抜く。抜けば数週間で新しい羽に生え変わるので、意味のない逡巡などせず、さっさと抜くべきだ。髪の毛を抜くのと同じで、一瞬力を入れて少々ねじり加減に引っ張れば良いのだが、怖がってゆっくり引っ張ると、抜けないし痛い思いをさせてしまうことにもなる。怖がらず、これが飼い主の『義務』だと、心して頑張ってもらいたい。

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