シュルプリのカステラ抜群

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人は食べないものが好きな文鳥(トミ)
 シュルプリーズのカステラは、最高であった。玉子たっぷりでしっとり、いかにも洋菓子屋さんのカステラ、という感じがする逸品と言える(写真ではわからないので撮らずに胃の中に収めた)。『ちーずっこ』より腹持ちが良いので、私のような質より量の手合いにも適しており、一週間ほど日持ちするので、お使い物にピッタリだが、他人に食わせるくらいなら、自分で食いたい。
 なお、私はカステラにこだわりなどないのだが、和菓子屋さんのカステラは、さっぱり、さらには、パサパサ、と感じられることが多い、といった印象を持っている。そのように、しっとり系とさっぱり系で分けるなら、文明堂のカステラあたりが中間であろうか?しっとりも過ぎれば、ネチャネチャとして口の中にくっつく感じで気持ち悪くなるものだが、その舌基準では、シュルプリーズのカステラは絶妙なのであった。
 それにしても、パンはパサパサしているのが好きなのに、カステラはしっとり系を好む。我ながら面白いものである。
 
 さて、それほど美味いと思うなら、大好きな文鳥たちに献上しないのか?と思われるかもしれない。しかし、私は与えようとは思わない。それは、「人間の食べ物を与えると病気になる」などと、確かに過ぎればその通りだが、多少ステレオタイプな教科書的理由からだけではない。
 ではなぜかと言えば、もっとつまらぬことが理由で、残念ながら、文鳥と人間とは食べるものが違うからである。例えば、我が家の文鳥たちは、ヒナ用の湯漬けエサを飼い主の手に載せて食べるのを好むのだが(問題なしとする理屈を検証した上でのことなので、不用意に苦情を言わないように!)、私はその旨さは文鳥たちと共有できない。逆も真なりで、人間が美味しいと思うものを、同じように文鳥が感じるとは限らず、わざわざ与えることはないと思うのだ。
 もちろん、健康上のリスクを考慮せず、カステラを与えれば、文鳥たちは大喜びで食べるだろう。しかし、それは、さっぱり系かしっとり系か・・・などの人間の楽しみとは違うはずである。文鳥には文鳥の楽しみがあり、その方が健康的なリスクが低ければ、美味しいものを共有できるなどという人間側の錯覚より、そちらを優先すべきかと思う。 

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