国産!カナリアシード様
カナリアシード(カナリーシード)は栄養価が高く肥満の原因になる、という何の根拠も無い話を、未だに信じている人は多いようだ。アワ・ヒエ・キビなどの方がずっと安かった古(いにしえ)に、比較的高額だったカナリアシードを文鳥が好んで食べたので、「たぶん栄養が豊富だから」 「たぶん脂肪が多いから」と、ただ想像しただけだったのが、何となく通説になってしまったに過ぎないのに、困ったものだと思う。
実際のカナリアシードの脂肪価は、他の雑穀と大差ない。つまり、それだけ食べたところで、肥満となるような栄養を含まないと考えた方が、科学的である。そもそも、文鳥は、脂肪が多いほど好むものではない。好みは、そのような単純なものではなく、彼らなりの味覚や食べごたえなどの基準があって、カナリアシードは少し魅力的なだけ、と考えるのが適切だろう。
カナリアシードで肥満、という無根拠のデタラメにより、カナリアシードを遠ざけられた文鳥は、カナリアシードにこだわって、少量のそればかりを食べようとするようだ。実際、ペットショップから我が家に迎えた文鳥は、配合エサにもカナリアシード増量され、放鳥時には食べ放題、という夢のような環境で、しばらくカナリアシード三昧の生活を送るが、しばらくすると、こだわらなくなる。
カナリアシードは形状が長細いので、クチバシが小さかったり、殻のむき方に癖がある文鳥では、上クチバシの先端にはさまってしまうようなことも起きるようだ。もし、そういったことが起きるなら(我が家では例なし)、避けたほうが良いが、それ以外では、避ける理由はない。好物なら、存分に食べさせてやったら良いと思う。もし、カナリアシードの偏食が止まずに、肥満の傾向があったら(この場合、肥満の原因は過食)、対策を考えれば良いはずである。
で、北米とオーストラリアで栽培され、国産というものがなかったカナリアシードを、北海道で栽培し商品化してしまった黒瀬ペットフードは、エライ(何ももらっていません。念のため)。せっかくなので、国産プレミアム価格のそれを、我が家の文鳥たちにお試しいただくことにしたのだが・・・。↓今夜食べたのは、キミョーだけであった。 今後、ご愛顧いただけるものか、様子を見たい。
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