シューの才能

紅八朔を食べるシュー

　シューは柑橘類と豆苗を、実にうまそうに食べる。右脚でしっかり確保し、カメラ目線をくれながら、口を開けて舌の上で転がす・・・、天才ではなかろうか？人間の下品なレポーターが、何やらわけのわからぬ能書きたれつつ食うのより、よほど真に迫っている。
　誰に似たのか？顔は、メスなのに恐ろしいまでに良い血色をしていて、つり目、確かに父のキュー様にそっくりだ。生き写しと言えるかもしれない。舌にエサを乗せて転がすようにするのも、父親を彷彿させる。しかし、食べ物に対する執着は、むしろ母シュー譲りなのかもしれない。
　残念ながら、この天性のグルメリポーター資質は、その子孫に受け継がれなかったように思える。息子ノッチ、孫トミ・・・。しかし、先日、ガイが柑橘類を鷲掴みにする姿があった。ガイはトミの子だから、シューのひ孫ではないか。妙なことは、しっかり遺伝しているようだ。