死後も意外な文鳥

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賑わいを取り戻しつつある頭上休憩所

 「総」檜造りの方は、順調。アトとアラがブランコに乗るようになれば、元通りと言って良いだろう。

 それはともかく、墓場荒らしが現れた。『文鳥墓苑』左手前ヒナ草から斜めに穴を掘り、敷石の下に埋葬されていた遺体を食べてしまった跡を、正午過ぎに発見したのだ。
 唖然とし、何者の仕業か考えつつ、残されていた数本の羽根を穴の中に押し込み、培養土で埋め戻す(写真は埋め戻し後)。嗅覚に優れた腐肉食性を合わせ持つ雑食性の生き物・・・タヌキ?

 手を洗いつつ、さらにいろいろ考える。まず、鳥の可能性はゼロに近い。土中の死肉を食べる可能性があるのは、カラス程度だが、カラスは食べ物を視覚で判断する生き物なので、墓石の下に何があるのか、埋葬現場を見ていない限りわからないはずなのだ。
 ネコは生きているものにちょっかいを出す動物だし、イヌならもっと大々的に掘り返しただろう。また、ネズミが寒さの残る屋外で、この芸当をしてまで死肉をあさることはあるまい。で、「タヌキ?」なのだが、よくよく考えれば、掘っているのが10センチ程度となると、タヌキやアライグマより小さな生き物でないと、無理に思われた。
 となれば、私の知識からは、ハクビシンくらいしか思い浮かばない。そこで、調べたら、川口市にも多数存在していた(川口市のページ)。嫌疑濃厚である。

 それにしても、 一ヶ月前に埋葬したものに気づくとは。何しろケコなので、恐ろしいまでの奇遇を、引っ張り込んだように思える。あっても大した意味はない亡骸が、その日の糧に困っている者の役にたてるなら、それはそれで悪くないのかもしれないが、「遺族」としては気持ちが良いものではない。再発防止にはどうすれば良いか、悩ましい。
 火葬?しかし、庭で燃やすのは手間が掛かり、外聞をはばかる(夏に「焼き芋です」とは言えない。「小鳥を焼いてます」ではなおさら怪しまれよう)。小鳥の亡骸程度は、電子レンジでも簡単に灰になってしまうように思うのだが、それを自分で確認して処理せねばならず、考えただけでも気鬱だ。
 埋葬の際、遺体の周囲に石灰を撒くというシーンがあったので(たしか『アマデウス』)、何の意味があるのか考えたことがあった。おそらく生石灰(酸化カルシウム)と水が反応して発熱することから(お弁当を温めるのに用いられる)、寒冷地での土葬において腐食を早める効果があるようだ(大量に撒けば土中で科学的に燃やしてしまうイメージになるかと思う)。となると、狭いプランターでは、植物の根に悪影響を及ぼしそうなので、真似するのは躊躇される。
 とりあえず、なるべく中心部に近くに深く埋葬することを心がけるしかなさそうだ。さらには、プランターからブロックで囲いをして地上面から盛土をする形式に変え、かなり深くに埋葬するのが適切だろう。かなり面倒な作業になるはずなので、じっくり検討したい。

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たったこれだけしか掘らないのだから、敵ながらあっぱれである。

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