自作止まり木
以前書いたヒノキの枝、今日、材料と道具が揃ったので、止まり木にしてみた。
止まり木の加工方法はいくつかあるが、メーカーが商品化しているものでは、ハンガーボルト(先端までの半分がネジ、後ろ半分がボルトになっている金具)を使用して、止まり木からボルトが飛び出しているタイプ(凸型)と、止まり木部分にナットが打ち込まれた穴があって、それに蝶ボルトなどを入れ込むタイプ(凹型)の2種類を見かける。私の場合は、商売で扱うことの多いカワイ社製のニームパーチと互換性を持たせたかったので、凹型のそれを真似することにした。
そこで、必要となるのが、鬼目ナットと蝶ボルトと丸ワッシャーだ。鬼目ナットはステンレス製は存在しないようなので鉄製25円ほど、蝶ボルトはステンレス製で150円ほど、丸ワッシャーもステンレス製2個で70円ほどであった(カワイ製は直径3.5センチの鉄製だが、カゴに設置する際に大きすぎると邪魔なので、3.0センチとした)。
加工するための道具も、ホームセンターで低コストで買えるものを揃えた。ドリルも付属する家庭用の電動ドライバー回しは、千円ほど。ねじ込むのに必要な六角レンチも、1本だけなら百円くらい(写真のものは6本セットで300円くらい)。ドリルは木工用の方が扱いやすいので、別途サイズ違いの10本セットも今日買ってきた(コメリで千円未満)。
薪用のヒノキの間伐材は、念のため無添加石鹸を少量入れた水に浸けブラシで洗い、熱湯に数分浸け込み、それを1週間超、屋外や屋内で乾燥させておいた。もっとも、ヒノキは虫食いに強い木材なので、熱湯に漬け込むのは念のためくらいの意味合いだ。もし、ぐつぐつ煮てしまうと、おそらく樹皮が剥けさらに樹液が表出し、見た目がまったく違った加工品に生まれ変わるはずなので、樹皮を残したい場合は、ほどほどにする必要がある。
ボルトは直径4ミリ、ネジ部分の長さは3センチだが、それをねじ込ませるための受け部分になる鬼目ナットを押し込むには、6ミリほどの穴が必要だ。6ミリ未満の穴で試したが、ボルトの締め付けが硬くなってしまうので、この程度の大きさは必要と思われる。
そこで、4.5ミリ径を穿つ木製ドリルで、3.5センチほどの深さの穴を開けた。続いて6ミリ径ドリルで拡張する。始めから6ミリを使用するよりも、二段階に分けたほうが楽なのだ。
続いて、穿った穴にと鬼目ナットを、「Aタイプ」ならトンカチで打ち込み、「Eタイプ」なら六角レンチでくるくる回して押し込む。Aタイプの方が頑丈そうだが、一度埋め込んだら引き出すのはほとんど不可能になり、また、比較的に細い枝(太さ1.2~1.5センチ程度)では、おそらく枝が割れやすくなってしまうものと思える。太めはA、細めはEが良いかもしれない(カワイはEタイプを使用している)。
作業としてはこれだけ。
せっかくなので、売り物にしてしまう予定だが(鬼目ナットをはめた状態で1本160円、ステンレス製の蝶ボルトとワッシャー2枚セットで160円、セットで買ってもサービス無しで320円の予定。鬼目ナットは25円かな)、作業自体は簡単なので、1、2本なら、自然木を拾ってきて自作しても良いかと思う。個人的には、栗の木の枝がより適しているのではないか、と思っている。
加工の道具
金具類 Aタイプを打ち込んだ状態
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