ケコ逝去

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 朝、カゴの底でうずくまっている後頭部が見えたので取り出すと、すでに亡くなっていた。
 

 そのうにエサは見られなかったが、体重は26グラムあったので、衰弱したわけではなさそうだ。 遺体は実に端正な様子であった(写真を撮ったが掲載自粛)。エサを食べようとツボ巣から出たものの、よろけて落下、気分が悪いままうつらうつらしているうちに、伏せるようにして静かに亡くなったのではなかろうか。体は冷えていたが、血色は良い状態で、あと30分早く起きていれば、臨終に立ち会えたものと思える。残念であった。

 一昨日は変わった様子はほぼ無く(少し早目に帰宅を要求するので送った)、昨日はツボ巣に篭もりがちで不安だったが、時折エサを食べに出てきており、抱卵時の行動と同じであった。
 昨夜はカゴから出てこなかったが、それも抱卵時にはあることで、それでも注目していたら、粟玉を食べ、就寝時の儀式、夫婦そろって止まり木に並んで飼い主の指にケンカを売る、を行っていたので、問題ないのだろうと、考えるようにしていたが、朝見た時は、納得せざるを得なかった。

 お腹が若干ふくれて内蔵が浮き出て見えていたが、さほど異常とは思われない。産卵はしていなかった。
 換羽と産卵の間で変調を来たしたのだと思えるが、あの姿からして、慢性的に普通ではなかったと見なすしかなさそうだ。

 2010年5月に、小鳥屋さんで見つけた綺麗なごま塩が、標本のように変わってしまったが、美醜のいずれでも魅力的な文鳥であった。・・・結局、サカ坊は、美しいケコを知らないまま。
 何はともあれ、『文鳥墓苑』左手前に埋葬。安らかに。

 

 

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