後頭部をハゲまされたタネ
仲の良い文鳥夫婦は、お互いの羽繕いをし合って禿げ増す。一方的な場合もある。タネの場合は、夫のイブにハゲはない。つまり、彼がひたすら女房の後頭部をハゲましてくれているわけだ。
後頭部へのハゲまし激励が高じると、ケコのようになってしまうのだろうが、彼女の場合お腹その他全体がハゲているので、夫がむしらなくとも、異常には相違ない。そもそも、すでにハゲていたから、おじさん好きの変わった美的感覚の持ち主であるサカ坊に愛されたのであった。
そのケコが、巣から出てこないので心配している。もっとも、抱卵時のいつもの行動とも言え、時折出てきてはしっかり食べていた。しかし、暖かいのか寒いのか、気分が良いのか悪いのか、容姿で判断がしにくいので、どうにも悪い方に見えてしまう。困ったものである。
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