ツボ巣を我がものにするサク
メス3羽での共同生活の当初、他の2羽から邪険にされていたので、被虐的性質、いじめられっ子体質なのかと思っていたが、ここに来てサクが積極的になってきた。いじめられることも無くなり、ボーイハントらしい仕草を見せるようにもなっている。
年齢もわからず、我が家に来て以来産卵もせず、変った文鳥なのだが、おもむろに「デビュー」するのであろうか?なんだか怖い。
さて、サクの性格のごとく話は変わる。
文鳥にも仲間に危険を知らせる、警戒音がある。「チュチュ!ジィジッ!!」と短い音で、「怪しい!危険!!」といった意味合いと思われる。それを聞くと、他の文鳥もピタリと行動を止め、身をすくめて様子を伺う状態となるが、緊張状態に耐えかね、1羽が飛び立つと、皆追随して飛び回る。
そのことから、屋外で迷子にしてしまった文鳥を呼び寄せる際、同居していた文鳥を連れて行って呼び寄せようとするのは、実は逆効果になってしまう可能性が大きいと、指摘しなければならない。そういった『作戦』は、連れ回される文鳥が、その行為を、仲間の文鳥を連れ戻すためのことだと理解し、協力してくれるものと、、何となく思い込んでいるのではなかろうか?
しかし、見知らぬところを連れ回されれば、何もわからない文鳥は、恐怖で身が縮むのが自然である。鳴かずにじっとしているか、鳴くとしたら、警戒音か悲鳴になる方が当たり前であろう。となれば、、もし、迷子の文鳥が近くにいてその鳴き声を聞いても、仲間が助けに来たとは思わず、かえって警戒して近づきはしないのも、当たり前なのである。
鳴き交わしで、迷子の文鳥を誘引する効果を得るには、仲間の文鳥をリラックスした状態にしなければならない。人間側の勝手な思い込みで、闇雲に連れ回したのでは逆効果だと理解すべきだろう。
これは、飼い主が、迷子の手乗り文鳥を呼び寄せようとする際にも当てはまるはずだ。慌てふためき感情的になって、普段とは違った声で呼びかければ、かえって警戒される可能性が大きいのである。
捜索する飼い主は、自分の存在のありかを教えようと、普段には無かった大声で文鳥の名前を呼ぶだろうが、それを案外近くで文鳥が聞いていると、かえって警戒音と理解して出て来なくなるかもしれない。それよりも、普段とさほど変わらない程度に名前を呼んだり、そうした習慣があれば、普段と同じように、舌を鳴らしたり口笛を吹いたりした方が、効果的と言えるだろう。「ああ、リラックスしている仲間が近くにいるんだ!」とわかれば、安全なのだと安心して出てくるわけだ。
カゴ抜け(飼い主の不注意でカゴから外に出てしまうこと)したら、網を持って追いかける、などと昔は言われたものだが、そんなことをすれば怖がって逃げ回り、住宅地ではすぐに視界から消えてしまい、発見すら困難になるかもしれない。
手乗りなら、安心すれば肩でも頭にでも降りてくるはずなので、無理をして捕まえようとせず、じっとして静かに呼び寄せ、肩なり頭なりに乗せたまま、自宅まで引き返したほうが良いと、私は思っている。むしろ、よほど運動不足の文鳥でなければ、手網での捕獲など不可能だ(昆虫網で小鳥の狩猟をする者がいるだろうか?)。
文鳥を迷子にしてしまった場合、文鳥自身が困り果てて人間に助けを求めたり(手乗りの場合は、自ら肩に止まったりする)、誰かの家に入りこむようなことをしてくれない限り、捕獲は難しいと思っておいたほうが良い。下手に網など持って追いかけても、良い結果は得難いのである。
文鳥を迷子にしてしまったらどうするか、探す、しかしそれは捕獲するためではなく、迷子と再会するためであり、保護してくれた誰かに気づいてもらうため、と考えたいところである。
投網の技術を有する飼育員がいないような動物園が、ある程度大きな生き物を捕獲しなければならないなら、有効かどうかは知らないが、不審者に対する防犯用と称して、↓のようなものでも備え付けておけば良いかと思うが、こんなものは、小さくて敏捷な文鳥の捕獲には役に立たない(網目がでかいし、それほど近づけまい)。
迷子にしてしまえば、大型インコなど比較にならないくらいに、捕獲は難しいので、二重三重に注意したいものである。
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