常識的な非手乗り

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ピンボケたタネ

 タネは、サカ坊とペアで売られていたものの、仲は見るからに最悪だった(カゴの中では離れて位置取り、2羽一緒に詰め込まれた小さなボール箱は、ギャロロ~と音を発してガッタンガッタン動く、珍しい物となった。タネが一方的にサカ坊を嫌っていたのだが、その気持ちはわかる。何しろ、タネは気は強いものの、常識的な文鳥であるのに対し、サカ坊はあまりに非常識な文鳥なのだ。
 我が家に来てからも、サカ坊は人間(のおじさん)大好き、さえずる文鳥も大好き、さらに高齢なオス文鳥の隙をついて(性的に)襲い、「女嫌い」なのかと思っていたら、はげちょろけた不思議生物と恋愛結婚したわけで、徹頭徹尾、非常識であった。一方、タネは、イブの後妻となり、仲良く生活し、人間への警戒心を残しつつも、夜の放鳥時には、人間の目の前のテーブルでエサをあさり、水浴びをし、放鳥終了時には、ちょっと追い立てれば、自分でカゴに帰っていく。実に常識的だ。
 ただ、最近、頬と首辺りが禿げている。夫の羽繕いの結果のようにも思われるが、これが進行し、毛コンドル化すると、サカ坊に言い寄られてしまうかもしれない。非常識(アブノーマル)な世界に入らないように願いたい。
 

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