風太くんにも麻酔銃

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賢鳥イートは、ツィートせずに自分の姿と対話する。

 オリンピックの東京での開催が決まり、「つくづく惜しい」にならずに良かった。「放射能が~」とか「汚染水が~」とか、お隣の国や欧米の一部マスコミなどが、やたらと騒いでいたようだが、「(東日本大震災の際)日本に深い同情の念を表していただき、感謝の気持ちは一生忘れません」と、高円宮様の妃殿下にさわやかに感謝され、恥ずかしい思いをしたのではなかろうか。何千万人と住んでいる大都市圏で、オリンピックが開催できない状態だと考える者は、その時点で正常ではないが、人間である限り、わずかでも恥を知っていて欲しいものだ。

 閑話休題。
 千葉市動物公園のベニコンゴウインコの射殺事件について、突っつくのも、今日で最後にするつもりだが、どうも鳥に縁が薄い人にはピンとこなかったかもしれない(そのような人はここにいないと思うのだが・・・)。そこで、当該動物園の人気者、レッサーパンダの風太くんにも麻酔銃を使用したのか?を考えると、わかりやすくなるかと思う。
 大きさとしてなら同程度、体重は数分の一に過ぎないインコに対し、「一番安全な方法」(飼育課長談)としていたのだから、レッサーパンダに使用しない理由はない。従って、彼も檻から迷子になる状態にされたら、麻酔銃を信仰していたあの動物公園の人たちが、あくまでも安全に保護しようと願って、麻酔銃片手に追い掛け回すことになる。そして、奇跡的に狙撃に成功し動物園の功労者を射殺する結果となる可能性が、かなり大きかったと考えるのが適当だろう。それではその後、「レッサーパンダの風太くんの件につきまして、みなさまからのご意見ご批判、真摯に受け止めております。飼育係一人一人が十分に注意し、このようなミスを二度と起こさないよう気をつけてまいります。(飼育課職員一同)」とツィートするだけで、日常業務を継続して明るい話題をツィートし続けられたであろうか?
 ベニコンゴウインコと風太くんの生命はともに尊いのではないのか?また、尊いとする一種の建前かもしれない理念こそ、世間一般に示すのが動物園であり飼育員ではなかろうか?そのような態度を示せない飼育員の存在とは何だろう?理念の一つも示せずに、「獣(けもの)のウンコ片付ける、いったい、私は何なのさ」(飼い主にとっては日常生活だけど・・・)といった、実に有意義な自問自答の哲学性無しに、続けられるものなのだろうか?
 この夏には、コンビニの冷凍庫に身を横たえるなどなど、他人の迷惑を考えない悪ふざけを、子供や若者たちがツイッターで公開し、「つくづく惜しい」ことになってしまう事件が多発した。そのようなことから、ツィッターは、バカ発見器・「バカッター」と呼ばれていると仄聞する。仲間内でやり取りして楽しんでいるつもりでも、公開すれば、第三者の目にさらされ、それは好意的なものとは限らない。カ者のつもりで仲間内でツィートし合って盛り上がり、気づけば、大多数からカ者と見なされていることになるかもしれない。大人は、難しいものである。
 なお、ツイッターは、鳥のさえずりの意である。

 

《補足》 意見の送り先

 千葉市動物公園のスタッフは、臨時雇用のアルバイトも有り得ますが、基本的には千葉市の職員(地方公務員)のみで、構成されているものと思います(事務職である園長は、数年ごとに市役所の人事異動とともに配置替えされ、一方の飼育員さんや獣医さんたちは、職場固定になっていると思います。研究職や学芸員資格のようなものを持った飼育員さんを雇用しているかはわかりません)。

 確かに、千葉市動物公園のページに連絡先の記載などはありませんが、千葉市都市局公園緑地部動物公園飼育課として、しっかり連絡先が公開されているので(コチラ)、動物公園単独で掲載する必要はないとのお考えではないかと思います。

 しかし、飼育課に特別な窓口は無いでしょうから、いろいろ意見が寄せられると、飼育課の日常業務に支障が出てしまうかもしれません。そのように遠慮した場合は、千葉市の問い合わせ先コチラ)に意見を寄せるという方法もあるかと思います。ただ、千葉市民以外は、少々場違い感があり、遠慮したくなるかも知れません。

  「動物愛護法」上、公立動物園による問題の多い取り扱いと見なし、所轄の環境省の問い合わせ窓口(コチラ)に質問するのも、選択肢になるでしょう。
 もっとも、中央官庁は腰が重いものなので、過剰には期待しない方が良いかもしれません。しかし改善を求めて、とりあえず行動をとるなら、ブログでゴチョゴチョ言うより、意味があるかもしれませんね。

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