唯一手こずらせるミョー
当然ながら、室内の文鳥を捕獲するノウハウなら、私は詳しい。
一番楽で文鳥にも負担にならない方法は、ひたすら自主的に帰るのを待つ、ことだ。しかし、帰り方を覚えてくれない文鳥もいるし、開閉口を閉じようと近づくと飛び出してしまう素早い文鳥もいるので、捕獲できないケースも多い。
そこで、次には照明を消して、真っ暗になった瞬間に捕獲する方法がおススメとなる。ただ、暗ければOKなのではない。文鳥は人間よりも暗いところが苦手だと思っている人も多いが、実際はおそらく同程度、もしかしたら文鳥の方が見えている可能性がある。実は飼い主の方が「鳥目」なので、暗闇の中では、文鳥を発見出来なくなってしまうのだ。つまり、夜目の能力差ではなく、照明を消した際に瞬間的にじっとしてしまう性質を利用した方法と考えるべきで、勝負は一瞬で決まるのである。
しかし、この方法は、通常は夜間しか使えず、また、稀に、暗くなった瞬間に飛び立つという恐るべき技を身につける文鳥もいるので、なかなかうまくいかないこともある。
最終的には、疲れるまで追い回すしかない。逃げる文鳥を追い、着地して一息入れることも許さなければ、数分のうちに息が上がってしまい、捕獲出来るようになる。しかし、この方法は、文鳥の心臓に多大な負担をかけることになり、飼い主に対する不審感を強めてしまうので、非常手段とわきまえるべきだろう。
なお、たびたび書いているが、我が家の放鳥終了時の帰還大作戦は、概ね円滑である。
まず、テレビを消して、1ケコがいれば、手首に乗せて送り届ける。続いて、2キュー様を迎えに行く。キュー様は見上げる飼い主の顔めがけてダイブするので、それをキャッチし、いたぶりながらカゴのツボ巣に送り届ける。続いて、照明のリモコンを片手に3ポンを探し、照明を消して捕獲、やはりいたぶりながらカゴのツボ巣に送り届ける。同様に、4ニッキ、5アイ、6サク、7シキ、8エコを捕獲し、各自のカゴに放り込んでいく。次の9ミョーは容易には捕まらず、何度も照明を点けたり消したりしつつ追いかけっこになるが、ある程度疲れると観念するので、捕獲して、いたぶり倒しつつカゴに放り込む。この間、マナツが左手首につかまっていたりするが、気にせずに、淡々と作業を行う。
以上で捕獲が必要な文鳥は帰し終えたことになるので、10タネを『文鳥団地』に追い立て、自分のカゴの出入り口に向かわせる。カゴの出入り口にいるのを確認して、『文鳥団地』の照明を点け、放鳥部屋の照明を消す。すると、残りの手乗り文鳥たちが『文鳥団地』に集まるので、一羽一羽手に乗せて送迎していく。11イブ、12サカ坊、13イッツ、14ノッチ、15テン、16トミ、17ノコリ、18クリ、19イート、20マナツ、21アト、22ニッチ、この間、23ラックは自主的に帰っており、24シューも気が向けば帰っている。気が向かない場合、ウロウロしつつ様子を伺っているが、構わずに、淡々と作業を続ける。25ソウ、26テイ、27ガイの送迎を終えると、シューも帰っているので(天才の娘なので、帰還作業をチェックしているのではないかと思われる)、カゴを閉めて終了。スムーズなら5分、手間取っても10分はかからない。(たまに気まぐれで帰らず、腹が立つこともがあるものの)実に良い子たちである。
素敵な後ろ姿(でもすぐズッコケる)
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