福島の桃うまい

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今日も上品?に水浴び中の諸君

 今年も福島県から桃をたくさん送ってもらい、冷蔵庫に入れて幸福に浸っている。硬くても新鮮でうまいし、熟せばさらにうまい。まさに、冷蔵庫は桃源郷と化している・・・。

 桃、古より不老長寿もたらす仙果とされ、福島県は、山梨県についで2番目の生産量を誇っている。本場なのである。
 その名産の桃など、福島県産を避ける人がいるようで、政治家のパフォーマンスも必要になってしまっている(記事)。しかし、野菜や果物は、放射性物質など未検出なので、知性なり理性があれば、事故以前同様に否定する根拠は何も無いのである。もちろん、日本人としての人情としては、福島県の生産者を苦境に追い込むようなことは出来ないはずだ。従って、いまだに無闇に避けるような人は、理性より感情を優先させる非情な人間と、自己表現していることになってしまっているように思える。
 日本人の、大部分は理性的で「絆」なり情をわきまえるはずなので、一時的混乱を過ぎれば、己の行動を改めるはずなので、浮いた存在にならないように気をつけたほうが良い。幸いにして、放射性物質は土壌深くに染み込むような性質を持たなかったため、生産者たちの除染作業が功を奏し、野菜にしても果樹にしても、『未検出』なのが、事実。検出限界未満の放射性物質は、全日本全国どころか世界のどこであれ、必ず含んでいるのも事実。情理を踏まえた真っ当な人間でありたければ、いい加減に、虚妄の世界から抜け出して頂きたいものだ。

 「せっかく美味しいのに、もったいない。まったくアホーどもは度がたい。ブツブツ・・・」、などと独り言を言いながら食べるのだが、残念ながら、我が家の文鳥様たちはあまり食べないので、人間様が独占してしまう。ところで、文鳥に桃を食べさせて問題ないものだろうか?
 果肉については、野鳥も普通に食べまくって、生産者を困らせるくらいなので、問題無しとして異論はないだろう。問題は桃の種で、これは、一般に食べさせてはいけないとされている。
 しかし、桃の種には毒があるからダメ、とするのはやや単純に過ぎるように思える。正しくは、薬効が期待できる成分があり、過ぎれば毒になり、高濃度にすると毒殺にも使える、だろう。従って、丸かじりして、食い意地を張りすぎて間違って食べた程度なら、小鳥であっても「薬」にもならないように思う(おそらく鳥は種を丸呑みし、未消化のまま排泄する。ただ、実験したわけではないので、君子危うきに近寄らずで、食べさせない方が無難とは言える)。
 小鳥に実験的に食べさせた人がいるのか知らないが、文鳥では、おそらく種を食べることは無いだろう。インコ類にしても、そればかり食べる状況は、飼い主がわざわざ乾燥させて並べでもしない限り、想像し難いので、一般の飼育レベルでは、特に気にする必然性は無いと、私は思う。

 なお、ちょっと調べたところ、漢方薬では桃仁(とうにん、漢字では種の意味で「仁」を用いる)と呼ばれ、またそれを濃縮して毒として用いる歴史は、古代エジプトにさかのぼるらしい。毒にも薬にもなって、果肉だけなら美味い果物、桃も奥深い。

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