元気に水浴びをする諸君
今日は、室温は33℃を超え、昨日と異なり無風だったので、つらい暑さとなった。無風だと、都心部の熱気が動かないので、昨日のように館林が壮絶なことになるようなことはなくなるが、この暑さに無風では、どこもかしこも灼熱になってしまう。
飼い主は、もはや最低限度の行動のみで生命の維持をはかるだけだが、文鳥たちはまだ余裕があるらしく、元気ハツラツであった。・・・暑さ寒さも彼岸まで、とすると、まだ2ヶ月半もあるではないか。困ったものである。
なお、この季節に直射日光で日光浴させる飼い主がいるが、危険すぎるので、止めるべきだ。日光浴を推奨する根拠は、ほぼ迷信であり、夏の戸外での日光浴など、自殺行為に等しい。
日光浴をしなければビタミンD3が形成できない、などと科学的めいた説明するとしたら、それは残念ながら科学的な論理性に反する。ビタミンD3は体内に何ヶ月も蓄積できないので、夏にたくさん日光浴をしても意味がないのである。真冬は寒すぎて屋外に出しづらいだろうが、それでもビタミンの問題が起きないのなら(しかも冬は文鳥の繁殖期間)、夏に外に出さねばならない必然性など、何一つ存在しないとしなければ、科学的な整合性を欠く事になる。
人間が居住する清潔な室内に置かれた通気性の良いカゴで生活していれば、大昔の薄暗く通気性も悪い禽舎や庭箱で飼育した時のような外部寄生虫の発生は、起こりづらいのが現実だ。そのありふれた現実もわきまえず、大昔基準を無批判に継承し、現在の飼育で必要な行為のように勧めるような自称「専門家」などは、すべて不見識なだけだと、私は思っている。
その不見識なだけのアドバイスを真に受け、強迫観念のように戸外での日光浴にこだわり、さまざまな危険(カラスやネコなどの襲来、飼い主の不手際によるカゴ抜け事故など)に、文鳥を晒すようなことがあってはならない。布団を干しているわけではないので、日光浴と言っても、特に夏は直射日光を避け、室内の窓際の網戸越し程度で十分であると、心得たいところである。
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