あくまで吸う派のクリ
ミカンは食べるものかと思うが、文鳥の中には吸いたがる者がいて、クリの場合は極端だ。飼い主に生搾りの果汁を用意させ、それを飲むばかりで、食べないのだ。
温州ミカンを小鉢の中に入れておいたら、わずかに果汁が出ているのを、盗み食い大好きなクリが見つけ、毎晩毎晩それを目当てにうろつくので、こういった習慣ができてしまった。
今の晩柑はジューシーなので、果汁を搾るのも簡単だが、面倒ではある。ただ、あくまで吸う派はクリだけ。その娘のイトも、その派に近いが、母ほど極端ではない。他は一口飲む程度。
ミカンを食べると太ると勘違いしている人がいるようだが、実際はそういったことはないようだ。指先が黄色くなるくらいミカンを食べ続けても、ポテトチップでそれをしたような体型には成り得ない。スポーツドリンクなどに含まれる果糖は、肥満や糖尿病を引き起こすが、自然の果物には、そのような人工飲料のように大量の果糖は含まれていない。そもそも『糖』→甘いもの→太る、というのは発想が間違っているだろう。甘いもの→おいしいので食べ過ぎる→太る、であって、質より量が問題だ。果物に関しては、そもそもが低カロリーなので、それだけで太るのは難しい。そのようなことは、果物を主食とする野生生物が、たいていスリムなのを見れば、大概わかると思うのだが、どんなものだろう?
ミカンはむしろ糖尿病予防効果があるともされ、その他もろもろの効能も期待される(ミカン農家のHP)。種類によって、効能のほどは様々に違うと思われ、そういったものを期待して、文鳥の食性を無視して、大量に食べさせようと無理するのは危険だが、「糖」とか「果糖」を含むから、肥満になるなどというのは、非現実的な戯言なので、せっかく好きで食べているなら、止めることはあるまい。
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