「赤猫の額」の緑化

「赤猫の額」2013/4
「赤猫の額」2013/4

 昨年越してきた我が家、第一種低層住居専用地域の宿命として、家の周囲には空きがあり、破格に安い分譲住宅のくせに、南側には車一台分ほどの赤い土の地面まであった。ああ、正しく関東ローム層だな、と理解しつつ、赤い大地・・・タラ、風と共に去りぬ、を連想していたものの、掘り起こして培養土を混ぜて植物を移植するだけの体力が残っておらず、精神的な余力もなかった。また、例年以上の猛暑と、やたらと多い蚊が、私の土いじりを阻んだ。結果、持ち込んだ鉢植えの多くは、その庭(「赤猫の額」)に放置することになった(日向日陰の向き不向きで、置き場所は配慮している。日陰が好きなニリンソウ、ミヤマカタバミ、オトメタチツボスミレ、ミヤコワスレは早々に地植えした)。
 秋風が吹く頃に、ようやく「赤猫の額」に目を向ける余裕がでてくると、直射日光でお湯状態の水槽ですくすく育っている睡蓮に目が止まった。睡蓮のみならこれで良いが、これではメダカは飼えないので、睡蓮鉢を用意し、改めてメダカも導入した(真冬は屋内水槽に避難)。それが済むと、地面が露出して殺風景な状態の改善と、雨の泥跳ねを防ぐために、植物を地植えする気になった。そして、 晩秋になり、タマリュウ、耐寒マツバギク「砂漠の宝石」、シバザクラ「モンブラン」、クローバー「ティントナイト」、ヒメツルニチニチソウ、シバザクラ「モンブラン」、ツルハナシノブ、四季咲ナデシコ、ハナシノブ「アプリコットデライト」、アジュガ「チョコレートチップ」と、イングリッシュガーデンとか、そういった計画性は欠片もなく、あくまでも丈夫そうなものを、どんどん取り寄せては、ばんばん植えていった。
 例年以上の寒い冬に、これらの草花が耐えられるか、戦々恐々であったが、みな乗り越え、春になって勢いづき、つぼみを膨らますようになってくれた。そこで、自然に拡大していくように周辺の土おこしをしつつ、鉢植えだった柏葉アジサイや文鳥香・姫シャガなどを地植えにし、紅八朔やサザンカ「朝倉」の苗木を植え、さらに、 ヒナソウやエリゲロン(源平小菊)を植え付けた。今後、現在鉢植え状態のオノエマンテマや色丹ハコベも、地植えに移行の予定だ。
 何がもっとも繁茂していくのかわからないが、数年で赤い土を覆い尽くすことを期待している。

今が盛りのシバザクラ「モンブラン」
今が盛りのシバザクラ「モンブラン」
ツルハナシノブ
もっとも勢力を拡大しそうなツルハナシノブ
ハナシノブ「アプリコットデライト」
案外根性のあるハナシノブ「アプリコットデライト」
ニリンソウ「銀盃」
控えめなニリンソウ「銀盃」
オトメタチツボスミレ
案外厚かましくいろいろなところから顔を出すオトメタチツボスミレ
アジュガ「チョコレートチップ」
日陰部でゆっくり勢力伸長してくれそうな アジュガ「チョコレートチップ」

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