朱雀化してきたキュー様
一票の格差が無いのが当然のようになっているが、それでは都市部偏重になるだろう。そもそも人口変動が激しいのだから、人口で選挙区を変えることに無理がある。私に言わせれば、全議員の何割かは、ほぼ同じような面積になるように区分けした選挙区から、人口など無視して選出し、他は都道府県単位か何かの比例区に人口比で割り振ってしまえば良い。ま、逆立ちしても、出来ないだろう。
東大の先生が活断層を発見したと言っていたのが、コンクリートを埋めた縦坑だった?不謹慎に焼け太った地質学者たちが、研究費目当てに目立とうとして、馬脚を現しただけに見えてしまう。見つけたいものは見つかるものなので、そこを慎重に出来るか出来ないかだが、困った学問分野だ。
それはさておき、古本屋さんに注文しておいた1978年刊行の川口市史古代中世資料編が、夕方、ゆうメールでポストに放り込まれていたので、早速確認したら、羽盡神社の銅鏡の銘文が、少々不鮮明ながらモノクロ写真付きで掲載されていた(P684)。文献史学の観点から、適切な訓読も解説もなされている(ただし、旧字体を改変したり訓点を付けたりするのは少々いただけない)、とりあえず原文を掲げ、現代語に訳しておこう。
「奉献神器【改行】武蔵国足立郡芝阜杜号【改行】羽盡(此云波【改行】曽呂比)大明神乃羽【改行】明玉神也縁起之書先年【改行】遇池魚之殃予恐後人竟【改行】失神号因録之如此而己【改行】維時【改行】建武弐歳舎乙亥【改行】春三月十五日【改行】大仲臣実氏敬白」
「神器を奉献いたします。武蔵国足立郡芝阜の神社は、羽盡(これをハゾロヒと読みます)大明神と号します。すなわち羽明玉神でございます。その由緒をしたためた書類は、先年、火災にあって消失してしまいました。私は、後の世の人がついに神様のお名前を忘れてしまうことを恐れますので、このように記録いたします。時に1335年3月15日 大中臣実氏敬白」
どうして、これほどわかりやすい文章が、案内板のような謎文章になってしまうのだろうか・・・。しかも、30年以上前の市史にしっかり載っているのに・・・。決は殃なのは中国の故事なので間違いだとわかっていたが(大中臣さんが間違ったのだと思っていた。泉下の御霊にお詫び申し上げます)、「乃」を「及」と読んでは意味が変わってしまう・・。まして、「此云波曽呂比」と小文字で説明書きしているものが、「曽呂(唱)比此云波」になるというのは、ちょっと考えにくい間違いだ。「此云波」「曽呂比」をどうしてそこだけ左の行から右の行に読んでしまったのだろうか?写真が不鮮明なので、この部分は確認できないが、市史を編纂する研究者が、読みやすいからといって、文字列を反転させるはずはない。案内板、教育委員会は何をしているのか?
依然として「ハゾロヒ」という地名は不思議で、いろいろ考えるべき要素はあるかと思うが、シバ神を持ち出して空想をはためかせる必要はなかった。少々残念だ。
私としては、「ハゾロヒ」は「ハヅクロイ」羽繕いなので、飼い鳥の羽毛トラブル、皮膚病、そのた諸々にご利益があり、さらに境内に都合良く存在するアラハバキ神は、「アラ?ハバキ?」なわけで、鳥の脚のガサツキ、骨折その他にご利益があるに相違ない、と言うことになる。つまり、鳥神社だ。やはり、お参りすべきだろう。うん、今度行こう。
それもともかく。
最近キュー様の白い風切り羽が、朱色に変わってきている。血色のはずだが、あまり現実的には考えず、これぞ朱雀(真っ赤な神鳥)化と見なすことにした。
もしくは、カージナル(猩々紅冠鳥)になるつもりだろう。考えてみれば、MLBとNFLのチームマスコットとして有名なあの赤くてクチバシの周りだけ黒い小鳥は(オスだけ赤い。メスは地味)、文鳥に似ていなくもない。・・・この際、カージナルスのファンになろうか。
コメント