キュー様のタクシー

たたずむ老文鳥(キュー様)
「タクシー」待ちしているキュー様

 自転車でうろつきがてら宝永堂という小さな和菓子屋さんで、『川口芝の銘菓ふくみちゃん』を買ってきた。かぼちゃ餡もくるみ餡も甘すぎず、好き嫌いの出にくいあっさりとした味なので、手土産には使い勝手が良さそうだ。なお、「ふくみちゃん」とはフクロウを模した芝地域の「ゆるキャラ」とのことだが、説明書きによれば、同地域の長徳寺という寺にふくろうが多く棲んでいたことにちなみ、ふくみの「ふく」は幸福の福、「み」は未来・実・美の意味だそうだ。・・・「さいですか」である。
 なお、大智山長徳寺とは、鎌倉五山建長寺の末寺となっている、14世紀開基の古刹とのことだ。江戸初期の隠れキリシタン由来の『胎内マリア観音』が所在していたような、なかなか面白いお寺と思われる。

 それはともあれ、キュー様である。
 脚元が覚束ないのだが、人の手にくるまれるなどは不本意なので、指に乗って移動する。エサを食べ、水浴びをし、満足すると、写真のように、行きたい方向を見上げ、飼い主の方をチラチラと横目で見る。その様子は、乗り場でタクシー待ちしているようだ。
 送迎タクシーが遅いとイライラし、迎えに行くと「ガルル〜」と怒る。こうした気の強さは、かえって安心させられるので、このまま理不尽な怒りん坊でいてもらいたいと思う。

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