くもりガラスを愛するハル
ハルは鏡にさほど関心を示さないが、プラスチックなどに映る漠然とした自分の姿は好きで、最近は曇ガラスをのぞき込むのが日課になっている。もう7歳半で、長く飛び続けると息があがってしまうが、普通に飛ぶことは出来、足腰も達者だ。性格が穏やかになり、のんびりと穏やかな老後を過ごしてくれるのではないかと思う。
7歳にはまだ2ヶ月ほど間があるキューの方は、すっかり飛べなくなり、足腰もヨロヨロと頼りないが、さらに怒りっぽく我がままになった。かなり心配ではあるが、低空飛行の方が一般的に長続きをするといった感じに、案外この調子で、さまざまに飼い主を手こずらせる「親孝行」を続けてくれるのではないかと、期待している。
今、最も体調に不安を覚えるのは、意外にシンさんだ。実年齢は不明だが、我が家にやって来て5年なので、ハル・キューに準じるお年頃のはずで、まだ飛行に不自由はないものの、かなり飛翔力が落ち、毛並が薄くなり、何となくクチバシの色がさえない時がある。『てんかん』持ちでもあるし、精神的に過敏になっていくかもしれない。元々、おおらかな性格だっただけに、あまり変わると寂しい。
我が家の文鳥たちの老いを見ていると、老いて体も頭も固くなると、偏屈になったり、怒りっぽくなったり、寛容さを失ったり、人間のそれと同じだな、と気づく。「要介護」になっても対処できるように、今のうちに準備しておこうと思う。
コメント