アトだめんずダメダメ

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相変わらずニチィのボディーガード

 はぁ〜、「父ちゃん情けなくって涙出てくらぁ〜」なのである(何のセリフなのか知らないが、昔、従兄弟が口癖にしていた)。アトの奴、シキとの同居に失敗したのだ。
 始めから気に入らないのなら良い。奴、朝、自分のカゴに放り込まれたシキに対し、即座ににじり寄ってさえずったのである。次に、お得意のディスプレイ、ブランコにサーフィン乗りしてどんぐり鈴を打ち鳴らす。つまり、誘う気満々だったのだが、これがいけなかった。まだ何が何だか分かっていないシキは、途端に接近した大顔にも驚いたろうが、それよりブランコというものに慣れておらず、それが乗り物であることすら理解していないのに、それに初対面の大顔が得意げにチリチリチリリン、ブーラブラと始めたので、まさに魂消てしまったのだ。一種、パニック。
 完全にブランコに対して嫌悪を抱いてしまったシキ、一方、自分の信念?として、相手が嫌がろうと無頓着にディスプレイを繰り返すアト、両者の溝は広がっていく・・・。特にアトは、自分が意気揚々と、シキのために行なっていることを認めてくれず、その身勝手な自尊心が傷つけられたのか、また、隣カゴの二チィの視線に気づいたのか、シキを疎んじるようになった。
 夜の放鳥時、シキはわりに無難に飛び回り(それでもキッチンに飛び込んだこと2度)、自分好みのイケメンの存在を知り、まずまずの滑り出しだったが、終了後、後から戻ったアトは、はっきりとシキを攻撃し始めたのである。俺のディスプレイを理解できないお前が悪い!と言うことだろう。やむなく、シキを別のカゴに移した。
 まったく、絵に描いたような『だめんず』(駄目な男)ではないか!・・・はぁ、少しは嫉妬心を持ったかもしれないニチィと同居させてみて、うまくいかなければ、独り身でいてもらうしかあるまい。混迷するなぁ。

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