食べるのみ

老いた白文鳥3(メイ)
それでも頑張っているメイ

 それを望んでいるわけではないが、メイの往生が間近であるのは確かだ。いつ死んでもおかしくない。むしろ、生きて食べているのが不思議なくらいだが、とにかく食べることに専念して生きている。「食べるために生きるのではない。生きるために食べるのだ」と言うが、まさしくそのものだ。
 頓死の類が多い我が家にあって、メイはずいぶんと時間をかけて老衰している。この際、なるべく波風を立てずにそっとしておきたいが、エサの交換の際にエサ箱にしがみついているので、引き離さなくてはならない。その際も、全く無抵抗なのだが、元の位置に戻しても、その時ばかりはウロウロと動いてしまうので、困る。
 しかし、この状態でも、上段のツボ巣と下段のエサ箱の間を、まだ自力で行き来できているから不思議だ。下に落ちても食べられるように、水とアワ玉を用意してあるのだが、利用する気配もない。もはや、生命の神秘である。

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