人語を解する文鳥

シナモンと桜の夫婦(ニッキ・キュー)
久々に外のツボ巣にいるキューに甘えに来たニッキ

 文鳥を飼育するようになって何年になるのかを、「文鳥歴」(暦【こよみ】と誤変換しやすい)などと言うが、長くても少数とじっくり付き合うタイプの飼育では、多様な文鳥に出会う機会が減ってしまう。むしろ、文鳥歴は浅くとも、たくさん飼育すれば、様々なタイプを楽しめるかもしれない。しかし、多ければ多いほど、一羽一羽の個性に気づきにくくなり、また、老いや死を経験する間も持てず、中途半端になってしまうかもしれない。
 とりあえず、文鳥歴が長ければ、文鳥のことを知っているとは言えず、新たな発見は必ず多く残されている。まこと「文鳥道」は奥深い。

 それにつけ、我が文鳥歴において、キュー様ほど崇拝すべき文鳥に出会ったことがない。確かに、日中、飼い主はキュー様に声をかけた。
 「キューちゃん(呼ぶ時はちゃん付け)、河内晩柑をまだ食べてないだろう?今日の夜は出てきて食べれば?おいしいよ」
 で、夜、放鳥開始時に、キュー様は開閉口で待っているのである。手を出せば乗り、テーブルに降ろせば、一目散に晩柑に向かっていって、それの上に乗って食べるのだから、驚いてしまう。これは、やはり日本語を理解しているとしか思えない。
 晩柑に満足したキュー様は、目顔で放鳥部屋の上の方に連れていくように指示するので、お連れすると、久々にツボ巣に入って、大満足されたようだった(調子に乗って飛ぼうとして床に落下したが)。
 ・・・このような文鳥ばかりだと、手塚治虫の漫画『鳥人大系』が思い出され、空恐ろしい気分にもなる。やはり、一方で、彼の娘のクリのように、食べることといたずら以外は考えていないような、ごく能天気な者もいてもらわねば、と思う。

 なお、明日以降、さらなる早寝早起きの生活パターンに変えるため、ブログの更新は、夜の放鳥開始前に行うつもりだ。従って、画像は前日のものとなる。悪しからず。

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