ケコに牽制されつつ湯漬を食べるミナ
アト・メイの箱巣の中が、余りにも汚れているのに、先日気づいたので、交換することにした。中にメイがいる箱巣をそのまま取り出して脇に置き、上段の自然木止まり木の位置を下げ、日光干しておいた箱巣を設置、そして脇に置いた箱巣の上ブタを開けて、ヨレヨレでおとなしいメイを丁重に取り出して、新しい箱巣の産座に置き、フタを閉め、フタの上に半分に割った硯(フタがずれないための重石の役割)をのせて完了。これだけしても、飛び出してこないくらいに衰弱しているのだが、これは昨日今日のことではなく、徐々にこうなってきているので、どうしようもない。
さらに、調子が悪いミナの上段止まり木も少し下げた。
続いて掃除を終えて戻れば、ミナがやって来て、湯漬エサをガツガツと食べだした。食べるふりをして元気なところを見せるなどと信じる人もいるが、わざわざ非手のりの文鳥が、「外敵」の鼻先30センチにやって来て、演じてみせる理由をお聞きしたいものだ・・・と思いながら見ていた。食欲はある、飛べもする、しかし、目付きはかったるげな倦怠状態、それでいて、必ずしも団子のように羽を膨らましているわけではない。この様子から想像するのは、換羽前期の倦怠症状と、胆のう腫の慢性症状だ。果たしてどうだろうか。
思い悩んでいる飼い主を尻目に、ミナは、ひとしきり食べると気が済んだのか、自分のカゴの方へ飛んでいった。
で、放鳥時間が終わって、全てをカゴに帰し、温室カバーを閉じだして、ふと確認したら、ミナがいなかったのである。
すわ、行方不明!と、強力懐中電灯を片手に、他の文鳥たちが騒然となるのを気にせず、あちらこちらを探していたら、NHKから緊急地震速報の音がした。見れば予想震源地は房総半島の北東沖なので、正確なら、とりあえず家が潰れることはないだろうと捜査を継続、揺れは直後に始まり、そこそこな揺れではあったが、文鳥たちには飼い主の仕業としか思えなかったに相違ない。
それでも見つからない。席を外していないので、どこかに墜落したなら物音に気づいたはず・・・。放鳥部屋のツボ巣はまっ先に調べたが・・・、箱巣は調べていなかったのに気づいて、動かそうと触れた途端に白いものが飛び出してきた。・・・良かったぁ。
おそらく、カゴに帰ったら位置が少しずれていて居心地が悪いと感じ、騒々しい放鳥部屋に戻り、誰もいなかった箱巣に入って、そのまま寝入ってしまっていたものと思われる。捕まえ、人騒がせの罰として、お腹の様子を確認したが、特に異常は感じられなかった。
ミナの場合、換羽が異常なものになることが多いので、今回もそれと、いちおうは考えておきたいのだが、どうだろう。
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