どんぐり鈴を見つめるニチィ
午後、ニチィの1羽放鳥の際、一口だけ差し餌をした後、「クワァ・クワァ」と文鳥なのかと疑りたくなる声で、遊びに連れ出そうとするニチィを適当にあしらいつつ、飼い主はテレビのリモコンをいじっていた。NHKのオンデマンドに『真田太平記』があったので、入会してみる気になって、いろいろ確認していたのだ(ほとんど見ない衛生契約にして、NHKに寄付金を千円増額されるより、好きなドラマ類を好きな時に見られるようにしたほうが合理的かと考えた)。
本気で構ってくれないことに拗ねたのか、ニチィは『文鳥団地』へ飛んでいった。ニチィにとってこの行動は初めてだが、このくらいの時期は、他の鳥カゴを冷やかして回るのが普通だ。ようやく、普通の行動を始めたか、程度に思い、さほど気にせず、さらにリモコンをいじっていた。
操作が終わって、様子を見に行くと、ニチィの姿が見えず、目端にニチィのカゴの黄色いブランコが揺れているのが映った。そこでよく見れば、ニチィは、最も奥まった自分のカゴの中でおとなしくしていたのである。ヒナの時期に自主帰宅するとは、我が家的には空前のことではなかろうか。まさに、天才である(親バカ、飼い主バカは、偶然とは考えないのである)。
夜の放鳥時には、天井からぶら下がっているツリーに乗ることを覚えた。さらに賢くなっていくようだ。さらにさらに、期待しよう。
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