フンには注目せず

孵化20日目のヒナ(ニチィ)
孵化20日目のヒナ(ニチィ)

 今日は25g。1日にきっちり1グラムずつ増えている。
 1羽での差し餌なので、エサを欲しがり「ゲコ・ゲコ!」と鳴くことはなく、とても静かだ。『育て親』(育雛スポイト)でクチバシをつつくと、気のない様子でのんびり口を開けて食べるのみ。兄弟姉妹と競い合って、『育て親』を飲み込まんばかりに食いついてくる、あの手応えはない。
 しかし、のんびりながらしっかり量は食べており、アワ玉が一部未消化の状態で排泄されている。こういうのを見ると、慣れない人は心配してしまうが、食欲があり、まして体重が増えている場合は、心配無用だ。飼い主による差し餌の量は、親鳥よりも多くなるのが常で、必要以上の分は未消化な形で排泄されることも多いのだ。
 不安な場合は、アワ玉を少し砕いて用いれば目立たなくなるが、たんに視覚的に気づかなくなるだけで、余剰が未消化になるのは変わらないはずである。さらに、パウダーフードを与えたところで、必要以上は未消化で排泄される以外にない。
 「フンに注目!」と、それが一番の注目点のように言っている人もいるが、判断できかねる初心者にそのようなアドバイスするのは、問題が多いと思う。熱心な人ほど、すべて異常に見えてしまい、判断を誤ることが多すぎるのだ。ヒナの場合なら、まず、食欲。そして体重変化。それで、異常があれば、副次的にフンにも留意する、といった優先順位が正しいものと思う。間違えないでもらいたいところだ。

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