日没までに溜める

孵化4日目午前中のヒナ(「ニチィ」)
午前中の「ニチィ」

 午前中の撮影時には、そのうが空っぽ。巣の中にはフンが見当たらない。しかし、夜に見れば、しっかりエサをもらっているのがわかる。
 よく「そのうが空になってからエサを与える」との主張を聞くが、それは誤解、もしくは間違い、と言わねばならない。そういった誤解をしている人は、それがどなた様であれ、質問すべきだろう。なぜ、そのうなどという器官があり、ヒナの時だけそれが大きく膨れるのですか?
 「寝る子は育つ」で、夜眠っている時に、ヒナの消化器官は働き、栄養を摂取する。もちろん、昼間もエサを食べる時以外は眠って消化も行われるが、夜間は親鳥からエサをもらえないので、その間消化する分は、夜になる前に溜め込んでおかねばならない。その長い夜に消化する分を溜めるために、ヒナの大きなそのうは存在し、そして夜寝る前には膨れていなければならず、それは日中少しずつ余剰を重ねていった結果、そうなるのである。
 従って、夜に近づくほどそのうは膨れてくるのが当たり前で、すべて消化するまで次の差し餌を控えるなど、不自然極まりない話と言わねばならない(アワ玉を主体とするエサを与える場合の話。パウダーフードの場合は別)。前のエサが残っているのは当たり前、問題は、夜寝る前に溜まっていたエサが、朝起きた際に空っぽになっているか否かで、まだ残っていれば、何らかの病気や、温度が低く代謝が正常でない、といったことを考えねばならない。

 さて、「ニチィ」。順調に成長している。頭がまん丸で、美鳥になるのではないかと期待している。 

夜の「ニチィ」
孵化4日目夜のヒナ(「ニチィ」)

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