孵化当日の文鳥(「ニチィ」)
法事と言えば思い出す、茶こぼし、のことを考えつつ、もしかしたらと思ってのぞいてみたら、ノコリ・トミのヒナが誕生していた。
すでにエサも与えられているので、問題なく育ててくれるものと思われる。とりあえず、五体満足そうで何よりだ。
といった重要な話題とは、全く無関係な茶こぼし。
この日記を書く時、冷蔵庫のペットボトルから冷茶をコップに注いだのを飲む。すでに習慣としていて、真冬もそうしている。なぜ熱いお茶にしないのか、わざわざ自分好みの織部焼きの湯呑↓まで買ってあり、ストーブの上にお湯までありながら、なぜそれを毎日用いないのか。たんに面倒なのだ。
昔、法事の折、従兄弟の女房殿が、茶こぼしのフタの上に、茶殻をうず高く積み上げていくのを見て、さすがにたまりかね、「そう使うものではない」と、その大柄で大雑把そうな人物に指摘したものだが、気持ちはわかる。それこそ、主婦感覚のなせる技だ。
茶こぼし。真ん中に穴のあるフタのある謎の円筒。急須に残ったわずかなお茶を棄てるもので、穴は液体を落とすために存在する。茶殻を上に積めば・・・。ポチャ・ポチャと滴がたれ落ちて、なんと風流な・・・。にはならない。見苦しいうえにやかましい。そんな茶道があるわけあるまいが!!茶殻を捨てるなら、フタをとって、中に放り込む以外にない。
さはさりながら、水分を切ってから捨てるのが、生ごみ処理の鉄則なので、茶殻を捨てる際は、三角コーナーなりザルなりで水分を切ってからでなくてはならぬ。従って、使い方を知らない主婦が、ザルのように使うものだと誤解しても、まあ、無理からぬところと言えよう。
熱い煎茶を急須で入れるというのは、大変に手間ひまがかかるのである。当然ながら、主婦や給湯室のお茶汲みOLにおもねる気は、爪の先ほどもないが、あんなくだらぬ面倒事を日々こなしているなど、驚嘆に値し、感服する以外にない。急須を綺麗にしておかねばならず、茶殻の始末には水分を切らねばならない。男なら考えただけでウンザリする者が多いはずで、たまに自分でやるような者なら、さらに身につまされて辟易する。そういった、些細で面倒なことどもを一応は理解して、男どもは、ありがたや、ありがたや、と飲んでおくのが正しい態度と言えよう。それはそれで、面倒ではあるが。
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