サカ坊、帰宅拒否症に

文鳥の顔(サカ)
サカ坊の横顔

 サカ坊、我が家に来た頃とは比べ物にならないほどの色艶の良さで、黙っていれば「モデル級」だと飼い主は思うのだが、相変わらずモテない。積極的にさえずる相手が、だいたいオス、というのも問題だが、やはり鳴き声に違和感を覚えられてしまうのだ。
 彼は彼なりに努力し、さえずりにブレイ流を折り込みつつあるようだし(飼い主が口笛で教えこんでいる)、「ガッー」とか「ギャー」とか、威嚇音も文鳥らしくなっているのだが、やはり今少し、他の文鳥たちに認められるには時間が掛かりそうだ。
 それはそれで仕方がないが、最近帰宅拒否症になって困っている。夜の放鳥終了後、照明を消した放鳥部屋のツボ巣に入って、そこで寝ると威張るのである。結局、飼い主の圧倒的な力により排除されるのだが、デモ側の抵抗もなかなかで、「ガッー」とか「ギャー」とか呼ばわりつつ噛み付く。
 この無駄な抵抗は、やはり、ビニールカバー嫌いによるもののようだ。帰るとカバーを掛けられるので、帰りたくないわけだ。なぜ、前面のファスナーを止めるだけのことを気にするのか、奇妙なことで、困ったものだ。

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