シンさん更生

抱卵中の文鳥夫婦(ヨビ・シン)
定位置のブランコで真面目に警戒中のシンさん

 ダメだった・・・。
 午前中、水を交換し、その間遊び回っていた手乗りの文鳥たちを帰し、手乗りの一羽になっているサカ坊を、ケコのカゴに放り込んでやった。
 ケコは乗り気というか乗られる気というべきなのか、たんなる条件反射なのかもしれないが、下段の止まり木で前かがみのようになって尾羽を振る交尾姿勢になった。ところが、サカ坊、それには目もくれずにツボ巣を占拠、「ギャロロ~」と自分の領地だと声高らかに宣言し、ケコをつついて近寄せない。・・・ついこの間まで、タネに「ボコ」られてしょぼくれ返っていたくせに、ずいぶんと生意気ではないか!と飼い主がたしなめても聞かず、その指を攻撃する始末だ。
 「サカらう坊に育てた覚えはないぞ!」、・・・確かに、育てた覚えはなかった。こやつ、前の飼い主のおっちゃんが、指で小突いて遊ぶ、手乗りとのスキンシップではお薦めできないことを、繰り返していたに相違ない。つまり、お育ちが悪いのだ。・・・嫌われる理由もわかろうというものだ。
 同居はさせず、長い目で見るしかなさそうだ。

 一方シンさん。巣ごもり状態で抱卵に励むヨビに触発され、真面目になってしまった。ヨビがカゴに自主的に戻り(飼い主が掃除を始めるとカゴから逃げ出す)、抱卵を始めると、何と浮気もせずにカゴに戻り、ブランコに乗って警戒態勢をとるのだ。
 ・・・真面目なシンさんなどつまらない、と思いつつ、明日は寒いそうなので、20W保温電球を設置してやった。隣カゴのケコが1羽暮らしなので、その防寒のためだが、夜はブランコの上にへたり込むようにして眠るシンの方が恩恵を被るものと思う。
 同様に1羽暮らしのミナのカゴ横と、新入りのタネのいるカゴの横に、同様に20W保温電球。そして、サカのカゴの上に上部ヒーター暖突を設置した。・・・さらに冬に備えなければいけない季節になった。早いなぁ。

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