自信満々になっているサカ
新入りのサカは、つくづく「当たり」だった。手に乗るし、さえずりが面白い文鳥をペットショップで発見する確率など、相当低いはずで、それをたんなる偶然で見つけてしまう自分を褒めてやりたい。これで、ミナかケコと恋愛関係になってくれたら万々歳だが、相手も問題児なので、多くは望むまい。
同時に購入したタネの方も、もちろん「当たり」だった。飼い主の望み通りイブと即日ペアになったのだから、これほど真っ当な「当たり」は無いだろう。シンさんに付きまとわれて浮気をしなければ、万々歳だが、どうせプラトニックだから気にすまい。
そのシンさんと夫婦になったヨビでさえ、やはり「当たり」だろう。シンと夫婦になり、安産に卵を産み、今は頑張って抱卵中だ。文句を言えるはずがない。これで父似の白文鳥が孵ってくれるとうれしいが、それについては飼い主がどの卵を残すかによるので、外れても責任は飼い主にある。
父シン似の白文鳥を期待して生まれたのが、顔がやたら大きく痘痕面のアトだったが、もちろん彼も「当たり」だ。あれほどインパクトのある外貌を持つ文鳥など、なかなかいない。貴重なのだ。
このように考えると、我が家の文鳥はみな「当たり」である。それが、正しい親(飼い主)心理というものだろう。
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