「セタガヤ」と称しますか?

 東京は世田谷に住む、と言っても、まあ、世田谷でも成城以外で、まあ、おそらく最近住み着いたような、人たちのごく一部の中にいる、何と10数万円もする高価なガイガーカウンターを玩具にされている(大人の玩具としては手頃な価格かと・・・)方々のおかげで、同区に秘められた放射性物質の数々が発見されようとしています(産経新聞)。
 この、「ガイガァー」の皆さんの目的は、原発事故による放射性物質の状態を探ることにあるはずですが、あにはからんや、放射性物質の管理がルーズだった頃の名残りが、住宅地のそこかしこに存在し、そのような中でご自分たちを含めた大勢の市民が生活を続け、ましてや、そのルーズな時代に生きていた世代が、めでたくも長寿を重ねていらっしゃるという摩訶不思議な事実を、我々に教えてくれる結果になるとは、これは何とも皮肉な話です。

 それにしても、「セタガヤ」と言えば、「グルグルグルグルグルコサミン、セタガヤ育ちのグルコサミン」という健康食品のCMを思い出します。あの界隈に少し土地感のある私は、聞くたびに「スギナミじゃダメかぁ~?」とテレビに向かって言うのですが、祖師谷をはじめとして生活感あふれる地域が多い事実を知らない人たちには、「セタガヤ」は高級な良いイメージを与えたのでしょう。
 ところが、今や、床下に放射性物質、駐車場だかの地下にも得体のしれない放射性物質が存在する危険な場所と認識されるようになってしまったのではないでしょうか。おそらく、どこを探しても(杉並でも練馬でも横浜でもどこでも)、そういった人知れず放置された放射性物質は存在するはずですが、世田谷の「ガイガァー」の皆さんの活躍は目覚しいためか、自分の住む地域のブランドイメージを変える結果になってしまったようです。
 ・・・それでも、放射性物質を発見できたので良しとするべきかもしれません。・・・『遺物』の存在がどこも同じようなものと見るなら、騒ぎにならないようにしても良かったかもしれず、これは悩ましいところです。

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