「プロ市民」に期待する

 先日、「不肖・宮嶋」さんのコラムが面白かったと書きましたが、産経新聞のWebにも掲載されるようになっていたので、紹介いたします(宮嶋茂樹 風評被害拡大させる「プロ市民」)。

【宮嶋さんのコラム一部抜粋】
 緊急時避難準備区域解除になる前にも、南相馬に戻った市民も少なからずいる。そこが生まれ育った故郷だから、そこに家や仕事があり、家族が隣人が友人がいるからである。たとえガレキに埋もれてても、たとえ原発の近くでもである。
 そこに住むなというのか、なぜ同じ日本人として福島の苦しみを共有しようとしない、なぜ東北の悲しみが理解できない、プロ市民は。おのれは安全地帯にいて危機感を煽(あお)るだけ煽る。汚染されとる、アブナイとヒステリー起こし、風評被害拡大させとんのはどいつや!

 相変わらず関西弁混じりの不思議な文章ではありますが、まったく同感です。
 宮嶋さんは、放射能汚染についての風評被害を「何でも反対、反核、反戦、平和をお題目とする「プロ市民」のしわざや。プロ市民はすぐ子供をダシにするのが特徴や」として、「おんどれらのエゴで同じ日本人が風評被害に苦しめられとんのやで」とされています。
 私はガイガーカウンターを持ってうろついている人たちが、何らかの思想や特定の政治目的を持ち、一面で営利的ですらある活動を、一般市民を装って展開するという意味での「プロ市民」と呼んで良いものか躊躇しますが、その行動は、より汚染に苦しむ地域への配慮を欠いたエゴだと、強く感じて、他人事ながら恥ずかしく思っているのです。

 そして、今日の毎日新聞(高放射線量:葛飾で「5.47」マイクロシーベルト 区に調査、除染要請 /東京)。
 個人的には、「放射性物質がたまりやすいとされる雨どいの下で、簡易測定器を用い」て測って騒ぎ立てるなど、わざわざ道端の犬の糞に鼻をこすりつけて臭いと言うのと、大した違いはないと思えてしまうのですが、それはともかく、「葛飾青空の会」と「東京公害患者と家族の会葛飾支部」の見識高い皆様には、せっかく高汚染のピンスポットを見つけられたのですから、「区は汚染の実態把握を進め、積極的に除染を行うべきだ」などと、行政に丸投げするのではなく、さらに一歩進んで、除染活動も行なっていただけると、一般的な理解や支持も広がるのではないかと、その行動力に期待してやまないところです。無知蒙昧な一般市民のために、先頭に立ってプロ的な除染活動をする真の市民集団、これぞプロ市民ではないでしょうか?単なるクレーマーに終わらないご活動でのご活躍を心よりお祈りいたします。

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