ワンテンポ遅いシンさん
夜の放鳥時、こうなってくると、まだ産卵を始めていないシューやイッツの体調が気がかりで、何となくどちらも調子が悪そうに見えてきてしまう。しかし、そういった不安に気を取られてばかりもいられなかった。女房がいなくなったことに気づいたイブが、早くもトミに求愛を始めたのだ。
予想はしていた。何しろトミは亡くなったマキの孫で、やや細めで小柄で頭が小さい外見だけは似ているのだ(性格は孫娘の方が桁違いに強い)。が、トミはマキの孫だが、イブの孫でもある(イブ・マキの娘イッツの娘)。従って、飼い主の目の黒いうちは、このカップリングは有り得ない。
一方、予想では、その似ている孫にイブと争って求愛してくれるはずのシンさんの出足が鈍い。ここは、トミに的を絞ってしゃにむにアタックするしかないはずだが、何だか関係の無いメス(アイ)、もしくはオス(テン)にまで言い寄っていて、「マドンナ」がいないことに、いささか錯乱している様子なのだ。
どうしたものか。
ノコリとクリ、マナツとトミ、イブとミナ、シンとケコ、・・・シンとケコは無理筋だろう。では、マナツとミナ、トミとシン、文鳥嫌いのケコのペアリングはあきらめ、イブには新たな嫁文鳥を探すか・・・。しかし、ここで新入り登場となると、ますます混迷しそうではある。しかして、悠長に構え、父と孫の関係が深まっても困る・・・。さはさりながら、この点はアトとシンさんの大顔父子がうまく邪魔してくれるかもしれず・・・。
・・・とりあえず、近親以外は何でも有り という気持ちが必要なようだ。
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