水浴びするクリ
海水浴場の海水に含まれる放射性物質の安全基準は、飲み水である水道水以下だそうだ。あきれてまともに聞く気にもならなかったのでうろ覚えだが、毎日5時間海に浸かって1リットルの海水を飲んだと仮定してのものだと言っていたようだ。・・・海水を1リットルも飲んだら、放射性物質など皆無でも生命の危機だわなぁ。
一方、プールの水の基準は水道水に準ずるそうだ。・・・プールの水ってのは、普通、水道水だわな。原発で爆発的事象」が起きて、「今日のシーベルト」である空間放射線量が跳ね上がらない限り、水道水と変化があるはずがないだろう。
無知蒙昧な一部の過敏症による無意味な「心配」のために、資材や労力が費やされるのはもったいない。そのような余力があるなら、応援の人員を被災地にどんどん送るべきだろう。特により遠い地域の住民は、ひとりひとりがより厳しい地域のことを考えて、より近くの人たちの迷惑にならないように、その余計な心配を控えるようにしてもらいたいものだ(想像力が足りなすぎ。現状認識が甘すぎとも言える。低レベルでならすでに汚染されている前提で生きるしかないので、事故前と比較しても仕方ない)。
どれくらいなら安全で、どれくらいなら危険、という明確な基準など無いのが、微量放射線で、健康に良いとする専門家もいれば、ゼロに限りなく近づけなければならないとする専門家もいる。つまり、誰にもわからないので、政府が場当たり的に基準を作っても、大した意味はない。
心配すべきは、ああした過敏な態度が人に及ぶことだろう。微量放射線の影響で奇形児が生まれることなど、まず間違いなく無いことは、すでに実証されているところだが(広島・長崎・チェルノブイリ)、おそらく非科学な無知ゆえに差別に走る者が、今後出てきてしまうだろう。それが顕在化する前に、しっかりと政府には啓発をおこなって欲しいものだが、『国民の生活』など最初からまるで念頭になく、倫理観も責任感も欠如したあれらには、期待薄だ(震災2週間目でアレに期待する気持ちはゼロになっていたが、最近は単なる障害物にしか見えない。空き缶というより、空きドラム缶である)。やはり、高学歴で文化的な人が多いはずの日本の庶民ひとりひとりの自省に期待したい。
もしかしたら海水以上に、そしてプールの水同等の危険性をはらんでいるであろう水道水での文鳥たちの水浴びは、暑ければ暑いほど盛んだ。
文鳥たちは、心配のしすぎで円形脱毛症にはならない。ただ、自然のサイクルで換羽するだけ。何事も、虚心というのはうらやましい。
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