「復興の見通しもたたない段階で、総理の辞職を求めるなど有ってはならない!」これは普通(の思考能力を有する総理大臣が在職の場合)なら正論。そして、「不信任案が可決されれば解散総選挙!」も正論。自分に非がなければ、主権者である国民に信を問うのが、民主主義だ。
しかし、二つの正論を合わせれば、「不信任案が可決されれば、復興の見通しも立たないガレキの中を選挙カーを走らせる!」になってしまう。どうして、総理が辞職している場合ではないが総選挙をする、などとどうして言えるものだろう?血迷っているとしか思えず、震災復興を名目に政権の延命を図るだけなのは明々白々であり、露骨に過ぎて気が滅入ってしまう。
現政権のあの人らは、原発事故や震災対応を見れば、不定見で見通しが甘いのは、わかりすぎるくらいわかっている。したがって、彼らの目論見が外れて、あっさり不信任案も通ってしまうかもしれない。そして、癇癪持ちのカンカラは、論理的整合性も後先も考えず、選挙をする大義の欠片もないことにすら気づかず、衆議院を解散させてしまうかもしれない(いったい何人の閣僚が署名拒否するのやら…)。とんでもなく迷惑だが、そのようにすると、彼らは言っている。
数勘定など全く出来ず人望のかけらもない、与党の幹事長殿の締め付けが、『初めて』成功したところで、与党は分裂、野党との関係は最悪となった状態で、どうやって政権を運営するつもりなのだろうか…。無責任で目先のことしか見られないというのは、まったく度し難い。ため息しか出ない。
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