何をされても根に持たないハル
暑くなり混みあう前にと考え、朝の9時前にハルを連れて動物病院に行く。
外に行列なし。診察中の犬(黒柴)と待合にセキセイインコ(イエロー)と犬(マルチーズ)。しばらくして後ろに猫(サバトラ模様)、さらに犬(トイプードル)、子猫(アビシニアン)と並んでいったが、この程度は普通だろう。それぞれの飼い主の行状については、ここで触れる気はない。
ハル、獣医さんがカゴに手を入れるや、悲鳴をあげて暴れ、捕獲後も絶叫する。『・・・ああ、本性現しているな』と感心して見ていると、「これだと薬やるのも大変でしょう?」と獣医さんに言われ、「元気になるとこうなんですよ。これは」と応える。
お腹、きれいになっている。肝臓が少々目立っているが、先週その下に見られた黒いものがない。打ち身による内出血だったのではないか、といった説明を受け安堵する。とりあえず胆のう腫による数ヶ月内の寿命を覚悟する必要はなくなったようだ。めでたい。
点滴はもはや不要だが、赤い水とタウリンを継続するように言われる。もちろん、「そういったものは、ほとんど与えてませんでしたぁ」などと本当のことは言わないで、ここは聞き流す。さらに一週間くらいしたらもう一度診せに来るようにと聞こえたので、露骨に嫌そうな顔で生返事をし、これも聞き流すことにしてしまう。そうするくらいなら、自分でお腹を確認したほうがマシではないか・・・。ただ、このままだと「今日はお代はいりません」になりそうなので、タウリンが無いと言って、それを5包出してもらった。それで、800円だ・・・。
もしかしたら、日に3回も手につかんで投薬していたのだから、その際にお腹の様子も確認できたではないかと思われるかもしれない。しかし、それを反抗心旺盛な比較的毛深い文鳥で行うのは至難であり、その難事を冒して見たところで意味があるとは思えない。病気だと分かっても、薬を素人処方する気はないので(外国から個人輸入するしかない)、どのように判断しようと、治療を前提とするなら、獣医さんに診せなければならない。それなら、さっさと信頼できる動物病院に連れていき、プロの仕事を拝見するだけで十分だろう。知ったところで意味の無いことを、目を三角にして知ろうと努力しても仕方がないのだ。
かくして、ハルの日常生活は元に戻った。恨みを残さず、普通に遊び回ってくれており、換羽も始まる気配だ。打ち身で内出血などしないように願いたい。
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