食べるの大好き(イッツ・ハル・エコ)
「食べるために生きるにあらず、生きるために食べるなり」といった言葉を聞いたことがある。美食家だとかグルメなどと称し、食い物にやたらと執着する人たちを見かけると、皮肉な気持ちで思い出される言葉だが、文鳥たちを見ていると、より一層、皮肉な気持ちになってしまう。
「食べるために生きる」のは、食文化の豊かさを示す、つまりは人間性に起因しているように見なす人も多いのだと思うが、文鳥なり他の生き物を見ていると、「食べるために生きている」し、「生きるために食べている」だけではなく、「食べるために生きている」ようにしか見えないことが多い。ご覧あれ、真剣に食べている。それも選り好みしている。好物はうれしそうに食べる。
結局、食べると言うのは生きることそのもので、実際問題として2つの言葉は同じ意味なのだろう。となれば、食い物にこだわるのなど、特に人間の文化性を示すものとは言えまい。たんに本能に基づいて、うまいものを喰らっているだけだ。威張るほどのものではあるまい。
一方、食えない花を愛でる生物など、人間様だけではないかと思えるので、今満開の色とりどりを。
オトメタチツボスミレ
黄花アズマギク『カナリーバード』
ゲンチアナベルナ
コメント