西表も原発に「近い」けど・・・

少し前に『ハイパーメディアクリエーター』というお方が、「僕が選んだ場所は、国内であらゆる原発からもっとも遠い場所、西表島」とブログに書いて物議を醸しました。その時は聞き流していたのですが、今日になって特に脈絡も無く思い出し、不思議な気持ちになりました。
 なぜなら、確かに、西表(イリオモテ)島は日本の原子力発電所からは遠いですが、この国境に近い野生の猫で有名な島の西、ごく至近に外国である台湾が存在し、その台湾も日本同様に原発所有国だからです。彼、それを考慮されているのか・・・。そこで、少し調べたところ、原子力発電所は西表により近い台湾島北端に複数存在し(2発電所の2炉ずつ、さらに1発電所を建設中)、萬里で稼働中の原発から西表島は直線距離で240キロしか離れていません。つまり、福島第一原発と東京都心の直線距離と、さしたる違いは無いのです(間はさえぎるものの無い海なので、万々一の際の影響はむしろ大きくなってしまうでしょうね。なお、貢寮に建設中の原発はさらに西表島に近いです【210キロ程度】)。
 西表島で『自然派』な生活を実践されるのは、もちろんご自由であり大変結構なことではありますが、その理由付けとして「僕が選んだ場所は、国内であらゆる原発からもっとも遠い場所、西表島」とするのは失敗でしょう?何事も慎重でありたいものです。

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