光栄にも、某巨大掲示板の文鳥スレッドで、当ブログについて下記の書き込みがあったそうで、昨晩その旨メールを頂いた。そのようなところで密かに文句を言われても、当方の関知するところではないのだが、ずいぶん気にされているので触れさせて頂く(2chは昔ほど影響力は無いのではないかと・・・)。
前のスレでちょっと話題になってた文鳥団地のブログ読んだけどすごいなこれ…
「完全に安全な放射能入り水道水をペットに飲ませるのに迷ってる人は頭がおかしいので心療内科に行くことをおすすめします(意訳)」
とやたらと力説してるんで、さぞそっち方面の知識があるのかと思ったら
「放射能が乳児に影響があるのは体重に比較してたくさん飲むからだ」だと…
これが有名文鳥サイトの管理人か…名前だけは知ってたけどこんな人だったとは…
残念ながら、昔からこのような人なのである。それは、だいたいの人がご存知のことと思う。ただ、「意訳」と言うが、最初のカッコ内のようなことを書いた記憶が無い。水道水の放射性物質が基準値の3倍で不安なら、とりあえず3日だけミネラルウォーターを使用し、さらに不安でどうしようもなければ、心療内科を受診した方が良い、とメールで返答して、せっかくなので転載はした。そもそも、私は心療内科の受診経験は無いが、精神を病むことなど普通だと思っているので、悪化しそうな精神状態なら、特別なことなどと考えずに、すぐに受診した方が良いと考えている。何十年前かの精神病院ではあるまいに、「頭がおかしい」から心療内科に行くといった発想が、現在に存在するのかさえ不思議だ。
このブログ上で書いたことを意訳するなら『赤ん坊の方が3倍水分を摂取するから、濃度も3倍薄い方が良いのだ』のはず・・・。
これは再三断ってもいることだが、原子力や放射性物質について、私の知っていることなど高が知れている。しかし、知りたいとも思わない。専門の学問は専門の研究者が行うもので、その是非は専門の研究者の間で行われるものだ(素人の知ったかぶりは鬱陶しい。飼育経験の無い一部の獣医の『飼育指導』が鬱陶しいのと同じだ)。問題なのは、普通の人がどのように受け取っているかで、私もその普通の一人で、普通の人にわかるようなことしか知らないし話す気もない。
知っていることなど、チェルノブイリ原発の事故によって飛散した大量のヨウ素131を、短期間中に呼吸なり飲食によって体内に取り込んだため、半減期の8日以前に甲状腺が内部被曝を受けた結果、周辺住民に小児性甲状腺癌が増加した現実と、甲状腺では甲状腺ホルモンを合成するためにヨウ素が蓄積されるため、放射性ヨウ素もそこに濃縮されるという事実と、なぜ幼少期に多いかについては、成長期には甲状腺ホルモンも大量に必要になるため、幼少に被曝した人ほど危険性が高まる、と説明されていることくらいだ。
そして、成長期には栄養がたくさん必要なのは当然で、水も多く必要となるから、その水に放射性ヨウ素が含まれていれば、結果的に被曝リスクが高まるのは当たり前で、これをにわか専門家気取りではなく普通だと思っている感覚で表現すれば、『赤ん坊の方が3倍水分を摂取するから、濃度も3倍薄い方が良いのだ』になるわけだが、本当にそれだけ水を摂取するのか確認はした。すると、ちょうど大人の2、3倍とされており、基準値だか指標だかの大人と乳幼児の違いと符合しているので、普通の私はそれで納得しておしまいだ。それ以上専門的に考える必然性などどこにもない。
放射性物質の摂取量について、安全か安全でないかの濃度基準など、人体実験で調べるわけにもいかず、調べたところで濃度が薄ければ有意な相違などわからないと普通に想像できるので、よほど余裕のある数値なのだろうといった解釈を、ごく普通の感覚で持っている。その基準値内なら安全なのかは知る由も無いが、大騒ぎできるほどの発病リスクの増加を招かないと考えるしかないのだろうし、第一、基準内なら飲まされてもわからない状態で生きているので、今さらとやかく言っても無意味だと認識している(農薬の摂取基準など結構変わるもので絶対的なものでは有り得ないが、その基準内で生活している。私個人では、それに対して文句は無いが、気にする人は気にしているはず)。昔から、同じことなのだから、知識があって過敏な人は、とっくの昔に、水道水を飲まなくなっているのではないかと思っていたので(使用中のミネラルウォーターが安全と言い切れる保証がどこにあるのかは知らない。「無農薬」の実際が不明なケースもあるのと同じ)、今さら過敏になって大騒ぎする人が多いのに、少々不思議な気分にはさせられはした。スリーマイルもチェルノブイリもJOCもモンジュも刈羽崎も、原子力なり放射能について考える機会など腐るほどあったのに、今まで考えてこなかったのなら、今さら余計なことは考えずに、普通に生活している人たちの方がよほどすがすがしいと思っている。
第一、あのチェルノブイリにしても、被曝時に乳幼児だった世代に甲状腺異常が顕著に増大したのであって(事故後に生まれた世代はほとんど問題が起きていないようなので、継続的な被曝ではないことは明らか。事故発生時の高濃度での摂取が原因)、大人世代への影響は軽微だった。つまり、多少危険なので、乳幼児を抱えたお母さんたちが心配するのは仕方が無いとしても、大人が慌てふためくなどみっともない(近くにいれば私ならぶん殴る)。ヨウ素の話なら、チェルノブイリの辺りは内陸部で、通常生活時ではヨウ素欠乏を起こしやすいらしいので、その点日本とはかなり前提が違っている面もありそうで、なかなか事前に影響を想定しにくい面があるかもしれない。
で、文鳥なのである。これは、どういった影響があるかわからない。わからないからわからないと言うしかなく、今まで普通に水道水を使っていたなら、これからも問題ないと考えるしかないことは普通でもわかるが、それで良いのかどうか、マイクロシーベルトだか何だかの値がいくつになったらアウトなのか問い詰められても、その道の権威すらわからないはずだ。
文鳥は比較的には水を多く飲むので、影響は大きそうだし、それに比例するように代謝も活発なはずなので、影響が出やすいかもしれない。しかし、一部の獣医さんの主張とは別に、原産地も島国である文鳥の甲状腺が、多少のヨウ素の増大で影響するとは思えず、また寿命が短いので影響が出る前に他の要因で亡くなる可能性も大きいだろう。・・・いろいろ想像しても、わからないのである。
したがって、気になるなら、飲み水だけ、こっそりミネラルウォーターを小さな容器に入れて用い(日本は軟水地域なので常用するなら軟水の方が無難かと)、水浴びは水道水で(お風呂の水をミネラルウォーターにする人間はいないだろう。近くにいたら私が蹴っ飛ばす)、水浴びする時間だけ容器を設置したら良いだろう。これなら大量には必要ないので、買い漁り白眼視され、文鳥の飼い主全体の悪評を呼ばずに済むだろう。
このように素人説明されたら、水のことを気にするほど恵まれていても、さらに少しは気が楽になりますか?
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