水道水は安全安心万々歳です

今日も水浴び文鳥
これがミネラルウォーターなら飼い主は破産・・・

 今度はミネラルウォーターの買い占めとは。文鳥も飲んでいるものなので、もう少し考えよう(まったく安全だという専門家の意見はこちらの記事などを参照)。 
 水道水の安全をはかる指標で、放射性物質(放射性ヨウ素)の値が一時的に高くなり狂奔した人が出たわけだが、何故赤ん坊(乳幼児)の放射性物質許容値は低く設定されているのだろうか。甲状腺に影響が出やすいからだが、素人の無責任さで言ってしまえば、体重に比較してたくさん飲むからだろう。何でも1日に必要な水分摂取量は、成人が1kgあたり50mlであるのに対し、乳幼児は100~140mlとされているから、最大で3倍近くなので許容量は三分の一にしとけ、ということだと思う(私はこの手の科学めいた指標ほどいい加減なものはないと思っている)。
 さて、小鳥だ。「鳥は体が小さいので、心配されるかもしれませんが、その分、飲む量も少ない」といった意見を先日読んだが、確かに総じて正しい。同感。しかし、この場合体重比で多いか少ないかなので、これだけでは説明不足になりそうだ。何しろ、水分摂取量の少ない種類ではよりルーズで良く、水分量の多い種類ではより厳しく考える必要がでてくるわけで、具体的には、熱帯雨林出身で水をよく飲む文鳥のような生き物は、体重に比して水分摂取量は比較的に多いなら、乾燥帯出身で水分摂取量は比較的少ないはずのセキセイインコよりも、水に含まれる放射性物質の影響を受けやすい、と考える以外になくなるのである。乳幼児と大人で指標値が異なるのと同様である。
 だが、しばし待たれよ。すわや、と人間の乳幼児を抱えて困っているお母さんたちを押しのけて、文鳥の飼い主がミネラルウォーターを買いに走る必要は無い(やめてください。悪評が立つから)。なぜなら、健康に悪影響を与えるのは、指標の値を超えた状態が長期間にわたって続く場合に限ったことで、オーバーした日が少々あっても、十分に許容内と見なすしかないからだ。
 これは何度も言っているが、この事故の前のいつもの水道水でも、放射性物質はおそらくゼロではない。仮に指標値を100とすれば、99の状態であれば問題とされないのである。それでも100日飲めば、排泄される量など無視して単純化すると9900蓄積される(今回の場合は放射性ヨウ素が主問題なので、長くても1週間程度しか体に残らない)。それに対し、数値が150ならどうだろう。指標値オーバーで大騒ぎしたがる人がいても、それが10日ほどに過ぎず、その他は90なら蓄積量は9600に止まる。つまり、体内への蓄積を気にするなら、指標値内で問題とならないものを飲んでいたほうがよほど多く摂取したことになるわけだ。
 微量の摂取とは、そういうものである。ある日ちょいと指標値を超えたくらいで、「うっろたえるな!グシャ!」と言われないように気をつけたい(しばらくこういった話が続くはずなので、一々騒いでいると身も心も持たないよ?)。
 なお、誤解ないように断っておくが、この「グシャ!」は古典落語の『薬缶』という演目で連発される言葉から来ている。文鳥の放鳥時に見ていたテレビで演じられていて、頭にこびりつき、今現在マイブームなのだ。グシャ!グシャ!言っている奴は賢いのではなく、知ったかぶりなわけで、これまた、考えさせられますなぁ。

 さて、マナツとミナの仲が煮詰まりつつある。今日は一緒に箱巣の「物件」を見学し、一緒につぼ巣に入っていた。・・・個人的には、水道の放射性物質より、こちらのほうがよほど大問題だ。

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