熟年カップリング失敗

文鳥水浴びは通常運転
水浴び場の活況は変わらず

 勤勉な一般国民の努力(私企業の生き残りをかけた経済活動)により、正常化は徐々に進んでいる。ネットスーパーも一部再開し、キャベツお一人様1個限り98円の文字に素早く手が動いたが、困っている人もいるだろうから控えて、現金を引き落としがてら、小雨の降る中、近所のスーパーマーケットに行った。
 「ホウシャノーはイラね~、牛乳が飲みてぇ~」と、心中唄って忌野清志郎を偲びつつ店をのぞくと、ずいぶん品物が並ぶようになり、活気がある。スーパーの横で野菜が売られていたので、キャベツ200円とレタス100円を買う。うわさのホウレン草も買えば良かったが、荷物が大きくなるのが嫌なのでやめる。道々、当然立場をわきまえている清涼飲料水メーカーが、かなりの比率で道端の冷蔵庫(自販機)の稼動を自粛しているのが確認出来た。これは当然だが、電力不足は慢性化するはずなので、もはや元には戻らないと考えた方が良いかもしれない。
 さて、野菜の買い控えが起きているようだが、心配したがる者はうっとうしいので食べるな。抱え込んだ白米だけ食って、脚気衝心を起こさないように気をつけられよ。基準値の2倍だ、3倍だ、と騒いでいるが、いつもはそれの二分の一、三分の一を食ったり飲んだりしていて問題ないのだ、といった考え方がなぜ出来ないのか?数倍数十倍程度なら、口に入れたら即アウトといったものではあるまい。アウト、つまり、すぐに健康に害を及ぼすことだが、それには通常至らない数値なら、一回摂ってもそれ限りで、その後基準値内のものを飲食していれば、体内の放射性物質の残量は徐々に正常化されるだけだ(体内蓄積などと言う者がいるが、いつも摂っている量の数倍など、その倍数分の日数摂らなければ、体内の蓄積量は同じだろうよ。それが数百倍、数千倍を一気に摂ってしまうと、排泄するなり半減する前に放射線で遺伝子などが傷つくから問題になるのだ)。
 飲み水にしろ、露地物野菜にしろ、しっかり放射性物質量のモニタリングが行われているから、基準値外が発見できているわけで、数値を見て、二倍だ三倍だと、それを見て不安になるのではなく、そういう数値がしっかりわかっていることに安心感を得たいものだ(数値で不安を覚える人が多いと、政府は情報を隠匿したくなるぞ)。

 朝、シンをミナのカゴに放り込む。シン、固まる。カゴの底で口を開けて身動き出来ない。しばらく放っておいたが変化がないので、シンをつぼ巣の中に押し込んでみる。その後10分ほど平穏だったが、やがてミナによるシンへの攻撃が始まり、シンの悲鳴が響く。・・・根性無しめ。止む無く、今度はシンのカゴに2羽を放り込む。上段のつぼ巣とブランコにシン、下段のエサ箱を根城にするミナ、特に争いはなく時間が経過した。
 しばらくして様子を見に行くと、シンがミナに攻撃を加え始めていた。ミナも応戦するが、敵地のため不利。それではと、再び2羽をメイのカゴに放り込んだところ、紛擾の巷となった。飛びあいながら噛んだり蹴ったり、ともに熟年のの分別など欠片もない。当然悲鳴をあげるのはシンだが、さりとて体格に上回るシンの方が、実際には形勢有利だ。・・・どちらの生命も危険になると判断し、ただちに作戦を中止。シンを元のカゴに戻した。完全なる失敗だ。
 まったく、どちらも白文鳥のくせに、好みが桜文鳥というのはどういうわけだろう。かくなっては、とりあえず現状を維持、マナツとミナの仲が深くならないうちに、トミが成長してマナツと仲良くなることを願う・・・、低い可能性だな。マナツとミナの仲が深まり、マナツがミナのカゴに勝手に入って、年の差自由恋愛成就、が高い可能性だろう。とにかく、夜の放鳥中にミナのカゴに一緒に入らない限りは、認めない、というスタンスでいこう。

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