カンはキッキと開けてグシャとなる?

 原子力発電については、「キッキ・キッキ!」と不安だけをあおるくせに(18日の会見ではあの短い中で8回も言ったのだアイツは)、節電に対する政府の取り組みには、今のところ危機感が感じられない(危機感はあっても有効な手段を次々に立案する能力がない?)。しかし、原発事故にあたって政治が出来ることなど、現場の作業が円滑に進むようにするだけで、後は周囲が動揺して作業の邪魔をしないように気をつける程度だろう。
 傍で無意味に騒ぐ奴には「うっろたえるな!このグシャ~!!」と問答無用で雷喝するのが世の情けだが(グシャは愚者だが、勢いなので意味などその場で通じなくて良い)、民主主義の政府にそのような高圧的態度は許されないので、より丁寧に状態を開示し(これは今でも出来ている。ただ情報が一元化されていないので混乱させている)、それによって起こりうるリスクを説明し(これが不足しているので、無知なら無知なほど不安になる)、それに対する備えも万全に存在することを示さねばなるまい。民生に対する危機感を持って、国民の危機感がやわらぐようにするのが、政府の役割だということくらい、いい加減に理解してもらいたい。「キッキ・キッキ」と有頂天になっているようでは「うっろたえるな!このグシャ~!!」と雷喝される対象になるしかないのだ。

 さて、この程度の話は、私のような文系でも承知しているはずだが、なお念のため、この事故におけるリスクについて書いておく。
 まず、原発事故で最悪のものは、昔ソ連のチェルノブイリで起きたものだが、日本の原発では、あれほど放射性物質を高濃度にまき散らすことは不可能と考えられている。つまり、チェルノブイリ以上の事態を起こりえない。それでも信じがたいほどの最悪の事態で、チェルノブイリ級の状態となったとしても、必要なことは30キロ圏内からの移住と、より広域に農作物などへの被害、一時的な飲料水の汚染くらいなものである。理由は、チェルノブイリの時がそうであったのと、今現在の福島第一原発事故と比肩されるアメリカのスリーマイル島原発事故では、20キロ圏外は問題とされなかったことが挙げられる(20キロ圏内も住民の被曝も健康被害が生じない程度)。
 アイツ、のぼせあがったキッキキッキは16日の時点で「最悪の事態になったら、東日本がつぶれることも想定しなければならない」などと、国のリーダーとして不用意極まりない発言をして、東日本に住む国民の不安をあおったが、「東日本がつぶれる」とは、チェルノブイリを念頭したもだろうが、それにしても、農作物などへの被害と一時的な飲料水の汚染くらいのことであり、東日本が無人の荒野になることを意味しない(抽象的な表現で危機をあおるのは最悪のグシャ!)。どういったメカニズムでそうなるのかは知らないが、万々一にも放射性物質が撒き散らされる最悪の事態になっても、その状況が放置されることは有り得ないので、一時的な事象となるはずである。
 そこでやたらと不安な人にお聞きしたいのだが、広島や長崎にアメリカが原子力爆弾を投下し、結果、何万何十万の犠牲者を出してしまったのはご存知だろうが、それで広島・長崎は無人の荒野になっているだろうか?残留する放射性物質により一定の期間健康被害を与えていたはずだが(何なんだあの原爆症に対する国の基準は!)、それでも両都市は極めて早期に復興し、普通に農作物も生産されている。そういったものである。放射性物質の発生源さえ押さえ込めば良いので、今、現場作業員のご努力による注水でわずかな放射能漏れすら抑制されている。その邪魔にならないように気をつけないといけない(議員バッジをつけたグシャ!は特に)。
 なお、お手上げ状態であった短い間に漏れ出た放射性物質が、時間差をもって農作物や飲み水に現われるのなど当たり前で、そのようなもの今さら騒ぐ方がおかしい。また、わずばかりの放射性物質の元に水をぶっ掛け、その水は海に流れていくのだから、ごく近くの海域で放射性物質濃度が上がるのも当たり前すぎるくらいに当たり前である。そもそも沿岸部は漁港を含め壊滅状態であり、その中をわざわざ事故を起こしている原発の近くで魚を獲るようなグシャ!がいるわけあるまい。これも心配無用。

コメント

タイトルとURLをコピーしました