カンが「キッキ、キッキ!」

 本日の夜の首相会見に寄せて。

  震災に
  缶(菅)切る音の
  耳ざわり
  キッキ(危機)・キッキ(危機)と
  夜も眠れず

 責任ある立場の人間が、混乱状態に陥りそうな中、危機感を煽ってご満悦になれるのか?直接的な影響の無かった地域の人には、一見不謹慎なようでも、平静を保ちいつもどおりに生活してもらった方が良い。そうでなければ、被害にあった人を救う余裕が生まれない。
 危機に臨む時は、絶えず平静が必要だろう。剣の立ち合いなら、一撃後すぐに構えに戻らなければ、次の攻撃に入れず、防御もままなるまい。「平成の開国」などと、何でも司馬遼太郎の幕末物が好きらしいが、幕末に生まれなかったことを幸せと思いたまえ。

 福島第一原発の危機とは何か?放射能漏れの危険がある点で、放っておけば、それが高濃度での流出になる恐れがあることだ。高い濃度か低い濃度かほとんど漏洩しないか、漏洩したところでどの程度の期間で止められるかだが、最悪のチェルノブイリでも強勢立ち退きは30キロ圏内のはずだ。
 ところが、一般国民には、原発=原爆といった途方も無い誤解が存在している。先日、福島市より茨城県の水戸市にペットを連れて避難された方から数度にわたりメールを頂いたが、昨日の夜「状況が深刻になってきています。不安です。不安で怖くてニュース見られない」とあり、東京に向かうとの話だったので、私は何をそこまで怖がるのか不思議になり、「何やら、巨大な爆発が起き、周囲数キロが吹っ飛ぶようなイメージの人もいるような気がします」と書いて送ったところ、「なるほど…。まさしくその通りです。私はそう思ってました…」と返信を受けた。そのような、無用な不安を持っているのだ。今こそ『国民目線』で不安を除き、『国民の生活を第一』に行動していただきたい。

 ついでに、寄付金詐欺にご注意を。ユニセフに募金したつもりが、コニセフかも知れず、赤い羽根のつもりが、赤いピンハネかもしれない。まったく世の中油断も隙もない。ご用心、ご用心。
 個人的には、鳥に縁があるということで、赤い羽根の中央共同募金会へ。あと当面出来ることは、節電くらいだ。暖房は電気無用の石油ストーブ、炊飯は当面ガスコンロで行う。ガスコンロ、その機能があるのも忘れていたが、勝手に火加減を調節してくれるタイプなので楽だしうまい。もう電気炊飯器には戻れないかも知れぬ。この発見は、ケガの小さな功名であった。

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