TEPCO人災の発生

 朝起きてテレビをつけたら、鉄道の運行休止が続出していて驚かされた。・・・、停電の方は実施されていないのにである。
 昨晩の東京電力の説明では、鉄道の電力はいくつかの変電所から供給されるので、停電の影響は無いという話であった。ではなぜ?鉄道会社の説明を聞いていないが、TEPCOの計画停電が実施されたら、運行に必要な電力が確保できず、運行途中で停止する最悪の事態になるので、運休にするか、確保可能と思われる電力の範囲内で間引き運行する判断に至ったのだろう。
 つまり、東京電力の説明は虚偽であった。少なくとも、鉄道会社と意思疎通を欠いた結果、無用な混乱を招いたと指弾せねばならない。人災である。
 政府にも問題がある。鉄道会社の運休予定を把握すれば、混乱が必至なのは明らかなので、早朝には、臨時休日とするように国民に呼びかけ、東京電力にまともな計画の作成と、鉄道会社との綿密な話し合い、そして停電グループの周知徹底を指示、マスコミ各社に協力を求めねばなるまい。ところが、誰も現われない。無能と言わねばならぬ。

 そもそも、NHKでさえ、第一グループでの停電が起きないとか起きるかもとか、わけがわからなくなっているが、輪番停電は該当する時間帯内に電力供給が切迫した場合、該当グループのエリアを停電にする処置のはずだ。つまり、電力需要が抑えられていれば、どこであれ停電は起きないのである。
 緊急時に勝手に電力会社が部分停電を行うよりも、事前に通知した方が混乱は少ないはずなので、グループ分けし、輪番となったのだろうが、自分がどのグループに属するのかわからないようでは、余計に混乱する。そして、恐ろしいまでの不手際で、本来被災地を救済するための後背地である関東を混乱させるとは、以ての外である。

 昨晩の記者会見で、社長は変電所単位で地域を細かく分けてグループ化する、といった説明を行った。つまり、横浜市なら横浜市全体といった大きな地域全域を停電にするのではなく、区や町の単位で行われるはずであった。ところが、記者会見で配られたペーパーでは「横浜市」のような広域が同じグループとされていた。
 ところがところが、東京電力のホームページが載せる表では、区町単位に別グループとされ、・・・そして我が家のある区については記載が無い!!これで計画的と自賛できる者がいるなら、とくとお顔を拝見したいものである。
 この際、政府の権限で、地震・津波の犠牲者への服喪のための臨時休日とし、計画をしっかり立てて明日以降に備えてもらいたい。

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