孵化10日目の「クリ」
「クリ」は順調。明日、目が開く予定だ。
マナツは相変わらず籾を食べ散らかしてくれる。とりあえず踏んづけて独占状態にし、かき出しながら食べるというこの行儀の悪さは・・・、断じて育ちのせいではないぞ!
文鳥などという生き物は、数千年にわたってインドネシアの人たちが作ったお米を掠め取ってきたのだから、本来それが好物ではあるはずだ。しかし、稲作の国、瑞穂の国の日本では、おそらくスズメとの競合に勝てずに土着できない。何しろ、江戸時代から大量に人工繁殖され無頓着に外に放され続け(お寺の放生会に使われていたに相違ない)、一時的には野生化を成功させながらも、帰化出来なかったのだから、飼育数の減った今後は、一時的にも野生化し群れをなして飛び回る姿を見ることも無いと思われる。
野生文鳥と言えば、ハワイ、オアフ島のアラモアナビーチパークの群れが著名だが、現地では手厚い餌づけを受けており、純然たる『野生』と言えるかは微妙だ。日本でもそうだが、人間が餌づけをやめると消滅することが多く、これでは帰化動物とは呼びにくいのである。やはり、せいぜい競争相手のいない家の中で、籾でもかじって祖先の血をたぎらせてもらうのが一番なのだろう。
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