差し餌回数は変えない

 

孵化28日目の文鳥ヒナ(トミ)
孵化28日目のトミ

 トミ、28g。飛びそうで飛ばず。午前中、マナツと初対面させてみたが、その妙な飛行生命体を怖がるばかりであった。

 さて、文鳥のヒナの飼育について、ヒナの差し餌回数を成長に応じて減らすように勧める人がいる。しかし、それはやり方によっては大きな間違いを生じさせる少なくとも不自然な方法論である。
 差し餌の回数をどうしても減らしたいのであれば、それは飛行が可能になって、日中は自分でもエサをかじるチャレンジが出来る環境にしてからでなければならない。そういった環境であれば、お腹が減れば自分で食べようとするので、ひとりエサが促進されるだろう。ところが、もしそれまで同様に差し餌時間以外は暗室に閉じ込め続けるなら、飼い主との接点が少なくなる上に、自分でエサを食べるチャンスもなく、結果、差し餌をいつまでも続けねばならない可能性が高まってしまう。
 「専門家」だとか「ベテラン」の方法論などと言っても、大幅に逸脱しなければ大事には至らない文鳥の丈夫さに救われているだけの小理屈であることも多いので、十分に注意しなければならない。親鳥がエサの回数を減らすとしたら、巣立ち間近か巣立ち後であり、捕食の本格的な練習をするのも、巣立ち後に決まっているではないか!巣立ち以前にエサを減らして、ひとりエサの練習などと称して真っ暗な育雛容器にエサを撒くなど無意味であり、巣立ち後に食べられる環境にもせずにエサの回数を減らすに至っては無茶苦茶なのである。
 何のためにそうするのか、それが意味を成しえるものなのか、それが自然の成長過程と符合しているのか、しっかり考えたいものだと思う。

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