くつろいでいるケコ
最近色気づいたマナツは、イッツに擦り寄るので桜文鳥が好みかと思っていたら、白文鳥(ミナ)にもシナモン文鳥(ニッキ)にもさえずろうとする。つまり、恋愛対象の毛色は問わないらしい。従って、ごま塩文鳥も守備範囲らしく、ケコがくつろぐカゴに近づけると好意を示そうとする。しかし、ケコにとっては、夫である飼い主と遊ぶライバル以外には見えず、敵意丸出しで格子越しに攻撃してくるのみだ。
現在ケコの幸せは、放鳥時間中に掃除をする飼い主の肩に止まって付き添い、飼い主が席に着くと肩から離れ、その近くで悠々と毛づくろいをし、湯漬けエサを食べ、また肩に戻って他の文鳥たちを追い払い、飼い主がボンヤリして相手にしないとでいると頬を突くことにある。頬をクチバシの先でつねり加減に突かれると、悪気がないのはわかっていても(人間の頬っぺたに羽毛がないのが不都合なだけだ)、反射的にはたき飛ばしたくなってしまう(長年の修養でそれはしない)。せっかくなので手の中にでも入ってもらいたいのだが、それはしない。
「握り文鳥」化すると、すぐに産卵を始めてしまうかもしれないので、このままの方が良いのかもしれないが、頬を隠す方策を練る必要があるかも知れぬ。購入したよそ者文鳥にここまで好かれるとは、実に案外なことだ。
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