飛んでいるシナモン文鳥
あくまでも私の個人的な考え方だが、犬猫小鳥その他もろもろのペット動物がすべて嫌いという人間は、どこか精神的に病んでいる。もちろん、ペットが好きな人にこそ病んでいる場合も多いが、病んでいるのでペットで癒そうと考える方が、はじめから寄せ付けることも出来ない人より、よほど人間として健全だと思う。
と言うのは、いわゆる高等動物は自分より小さな生き物を愛育したがる習性を持っており、狼が人の子を育てるような事態はわりと起こりがちだからだ。つまり、おそらく育児本能と共有されるはずのペット飼育の本能が欠如しているとは、かなり人間として深刻な欠陥だと考えるところである(こんな感じで真顔で非難されたらペット嫌いな人は驚くでしょ?)。
小鳥の場合は、飛ぶのが怖いと言う人がいる。特に眼前に迫ってくる文鳥は脅威らしい。確かにあれは脅威だ。何しろ顔面にしがみつくなどと言う荒技をやってのける奴までいるのだから、油断など出来ない。しかし、多寡の知れた一個人の人生経験の中に、不幸にして小鳥とのふれあいが無かったからといって恐れるのなら、それは食わず嫌いも同然の幼稚な感覚と非難されても止むを得まい。ホモサピエンスたる者、この25gの生命体が何だか真剣な顔つきでバサバサ顔面に飛んでくる時、実は何とも見事な器用さで翼を動かし羽が空気を捕らえていることか、そこに思いを馳せて感動すべきだろう。
と言うわけで、本日もいろいろと感動的に飛び回ってくれて、有り難い事であった。
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