白3羽(メイ・ミナ・シン)
人間は忘却無しには生きていられない。年をとると過去は多くなるので、当然忘れる量も増える。私の祖母など、私の名前をユー君・・・?アッ君・・・?といった具合に従兄弟の名前を一巡しないとたどり着かなかったものだ。従って、飼い主が文鳥の名前を言い間違えるのも、忘れきるのも当然なのである。
と、そこまで力説する必然性は欠片もないが、昨日メイと書くべきとところをミナと書いている。よくあることだ。最近は亡くなった文鳥たちの名前が出てこないことがしばしばある。これを寂しいことと考える人もいるだろうが、物体が溶けて肥やしになったようなもので、忘れられると言うのは、悪いことでもないように思う。いつまでも同じ状態で存在し続けるよりは、よほど自然ではなかろうか。
さて、ミナ。夫のクラは大事をとってカゴから出さないと、「キャッ!キャッ!!」と甲高い声で呼ぶ。それでいて浮気はしない。
クラに先立たれたら、シンと同居させようかと考えているのだが、うまくいくかは懐疑的だ。しかし、繁殖期に一羽暮らしが増えるのもなぁ・・・。今夜もシンは、マキが抱卵中のつぼ巣の中に押しかけて、猛烈に噛まれていたし・・・。先が思いやられる。
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