鏡を見ないようにして食べる文鳥たち
一昨昨日、卓上の回転鏡を落として壊れてしまった。鏡面は無事だったのだが、基盤のプラスチックが割れてしまったのだ。そこで、かねて用意していた、フレームの色が似ているもの(茶色)に取り替えた。
文鳥たちはこの変化に気づかなかったようだが、昨日、回転をスムーズにしようと改良を試み、またしても壊してしまった。軸受けの穴を広げようとして亀裂が入ったのだ。
そこで、買ったものの長らくしまっておいたフレームが黄緑色の回転鏡を用意した。回転軸をヤスリで削って、今度は回転しやすく出来たのだが(これをしないとクルクル回らない)、色の違いは一目瞭然だ。当然のように文鳥たちは警戒し、トウモロコシは鏡を極力見ないように食べ散らかしたものの、水浴びを控える(キューとケコだけはした)という形で、意思表示をしてくれた。
止む無く鏡を卓上の端に移動させたことで、ようやく1時間30分後には水浴びが再開された。明日は慣れてくれると信じたい。
動物園に長らく勤続された方によれば、飼育下の生き物の方が野生よりも、飼育環境の些細な変化に過敏で、対応できないらしい。文鳥も同様だと思うが、これはほとんどフラットな状態にしていれば、繁殖可能なほどリラックス出来ることも意味するはずだ(些細な変化を気にしていては、野生で生きられない。しかし、むしろ野生動物にとって、人工飼育下に入るのが大ストレスとなっているので、飼育環境の多少の変化など気にする余裕はない。従って野生動物の人工繁殖は困難で、一方人工飼育下で育った生き物の繁殖は比較的に安易になることが多いはず)。飼い主としては、なるべく急激に変えず、ゆっくり慣らしつつ飼育上必要な変化を実行する必要があるのだが、これがなかなか難しい。毎度悩みの種だ。
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